2012年11月1日（木）、株式会社星野リゾート代表取締役社長 星野佳路氏を講師に迎え、「星野リゾートの挑戦 日本の観光をヤバくする」をテーマにトップ講演会を開催しました。トップ講演会は学生のキャリア形成の一環として行っており、今回で17回を数えまし た。

星野氏は講演の中で、これまで日本のホテル業界で常態化している所有と運営を一体化 した経営を見直し、運営に特化した事業展開を行う星野リゾートのホテル経営について紹介しました。また日本の観光産業の将来について、国内需要が高く安定 しているが、今後より成長していくためには海外から日本への旅行者の獲得が重要であり、そのポテンシャルを日本は十分に持っていると述べまし た。

質疑応答では、学生から熱心な質問が多数寄せられました。外交問題による観光業への 影響について質問した学生に対し、星野氏は“一国に偏重した日本の観光政策に問題がある。顧客ターゲットは世界中におり、顧客の嗜好にあったサービスを提 供しやすいという点でも、ターゲットを国単位でなく都市単位で捉えていくべき”と答えました。最後に、会場に集まった約400名の学生から会場が割れんば かりの拍手が贈られ、講演会は幕を閉じました。

APUは学生のキャリア形成の一環として国際的な企業のトップや各界のリーダーを講 師に迎え、世界の政治・経済の現状や国際社会が抱える問題と将来への展望、また社会が求める人材像などについてご講演いただいています。トップ講演会は、 学生が「働くこと」や「キャリアデザイン」について考え、将来のキャリア形成に繋げるためのヒントを得る貴重な機会となっています。