Bhabishya and Jamarko for Nepal(BAJ)のはじまり
「BAJ」は、キャンパス内にある学生寮「APハウス」で出会った6人によって2016年に設立した学生団体です。開発学や国際関係学を履修していたBAJメンバーは、授業で学んだことについてお互いの意見を交わすうちに、自分たちにも社会のために出来る事があるのではないかと考えるようになりました。
そこで、現BAJリーダーのアキヤマサクラさん(アジア太平洋学部、3回生)が高校生の頃から交流を続けていたネパールの学校「Mohariya Bandipur Believers English School(MBBES)」で日本の文化を紹介する異文化交流を行った事がBAJの始まりです。
2016年、交流のためMBBESを訪れたBAJメンバーらを迎えてくれたのは、保育園から中学1年生までの125人の夢を持つ子ども達でした。初めて見聞きする日本の文化に一生懸命耳を傾け、折り紙などを楽しむ子ども達の様子を見て、BAJメンバーは子ども達のために何かしたいという思いをより一層強めました。
MBBESは、ネパールのBandipurという町にある、貧しい子ども達が教育の機会を得られるようにと2005年に設立された小さな学校です。交流を進める中で、BAJメンバーらはMBBESが沢山の課題を抱えている事を知りました。それは、学校の教室や設備が不十分であるということです。MBBESに通う子ども達の家族のほとんどが自給自足の生活をしています。そのため、授業料は最小限しか徴収されませんが、資金不足から必要なものであっても全てを揃える事は難しい状況でした。MBBESには図書館も科学の実験室もありません。子ども達が情報科学(IT)を学ぶためのコンピューターはあるものの、それを設置する施設がないのです。