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大分県知事
広瀬 勝貞
栄えある立命館アジア太平洋大学に入学された皆さん、誠におめでとうございます。国内はもとより世界各国・地域から来られた皆さんを心から歓迎いたします。
また、ご家族の皆様には、晴れの入学式を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。
APUは、「自由・平和・ヒューマニズム」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念として、2000年に誕生した国際大学であり、世界最高水準のビジネススクールとして国際認証を取得するなど、日本の高等教育のグローバル化を牽引する大学として、本県が国内外に誇る知の拠点です。また、地域に開かれた大学として、小中学校での異文化理解や英語学習への支援、地域行事への参加等を通じて、本県の国際化や地域活性化にも絶えずお力添えをいただいています。
皆さんは、グローバルでありながらも地域に根ざしたAPUに入学され、約90ヵ国・地域の学生が学ぶ多文化共生のキャンパスで、常に世界の潮流を肌で感じながら、かけがえのない友人と出会い、様々なことを学んでいくことでしょう。APUでの多様な学びと出会いが、人間としての成長を促し、未来を切り拓く力を育ててくれるはずです。
在学中には、大分の誇る豊かな天然自然、歴史文化、魅力的な食などにも大いに関心を寄せながら、県内各地の方々と積極的に交流も深めていただきたいと思います。そして、この大分を第二の故郷として、人と人、地域と地域、さらには大分と世界を結ぶ架け橋となっていただくことを期待しています。
結びに、皆様の今後のご健勝と、立命館アジア太平洋大学の更なるご発展を祈念し、お祝いのあいさつとします。
別府市長
長野 恭紘
新入生の皆さん、立命館アジア太平洋大学への御入学、誠におめでとうございます。別府市民を代表して、心からお祝いを申し上げます。
西暦2000年、「アジア太平洋地域の未来創造に貢献するグローバルリーダーを育てる」という使命を掲げ、この地にAPUが開学してから今年で21年目を迎えました。この間、APUは世界中で活躍する人材を輩出するのみならず、国際交流や市民活動の担い手としても、多大な貢献を頂いております。
しかしながら、新型コロナウイルスの世界的拡大によって、別府市とAPU、そして世界全体にとっても、厳しい試練が続いております。新型コロナウイルスの影響により来日が叶わなかった、あるいは様々な機会を失い、経済的損害を被った新入生・ご家族の皆様には、心からお見舞い申し上げます。1日も早く別府での大学生活が送れますよう、私共も感染予防・拡大防止対策に注力してまいる所存です。
「学び」の形や「日常」への価値観が大きく変わる中、この世界を捉え、行動する上で求められる社会・個人の資質も改めて問われています。今の新型コロナウイルスが及ぼした問題は、過去の戦争や経済危機とも異なる形で、リーダーの在り方や科学的視点の重要性、「正しい」情報を見極めることの難しさを露わにしています。
APUで学ぶ意義は、単に多様な価値観に触れて外国語に堪能になるということではありません。世界の多様性に触れつつ、普遍性を身に着け、厳しい環境の中でも生きていける「個」を育てることでもあると思います。
別府市も観光客が激減し、厳しい状況に追い込まれる中、独自にアイデアを出して実践することで、難局を乗り越えようともがいています。世界中から人が集まる賑やかな別府への復興を目指し、皆様と知恵を出し合いながら、共に歩むことができれば幸いです。
結びに、立命館アジア太平洋大学のさらなるご発展並びに、学生及び関係者皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
学校法人立命館 総長
仲谷 善雄
新入生の皆さん、APUへのご入学、おめでとうございます。学校法人立命館を代表し、皆さんを心から歓迎するとともに、お祝いを申し上げます。
コロナ禍の影響が世界中で続いており、今春の入学式は、皆さんの様々な状況に対応し、対面出席とオンラインにより開催することとなりました。実施に向けてご尽力くださった関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
APUは2000年の設立当初より、「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」という理念を掲げ、日本の大学のグローバル化をけん引してきました。学生の半分が世界90の国と地域から集い、卒業生の多くが世界中でグローバルリーダーとして活躍している今、APUは新たなチャレンジとして、APU2030ビジョンを策定しました。そのAPUの2030ビジョンでは、「APUで学んだ一人一人が、自由と平和を追求する人間として、人間の尊厳に対する畏敬の念を抱き、世界で、日本で、それぞれの住む地域や立場で、他者のために、社会のために行動することにより世界が変わる」を掲げ更なるグローバル化を目指します。
とりわけ、注力しているひとつは「SDGs、持続的開発目標」です。それは、国連が2015年に、世界に共通する課題を、平和、健康、気候、ダイバーシティ、エネルギーなどの17の開発目標について、2030年までの解決を目指したものです。SDGsの理念は、「世界と日本の平和的・民主的・持続的発展に貢献する」という立命館憲章の理念をまさに体現するものです。これからの時代には、SDGsのような世界に共通する問題意識を持ち、ローカルに課題を解決する「グローカル」なアプローチが大切です。それを実践するひとつは実際に起業してみることです。APUでは、出口塾と呼ばれるAPU起業部において、皆さんの起業活動を支援しています。立命館学園全体でも、立命館SDGs推進本部の取り組みとして、社会課題を解決するために起業する人材を支援する立命館・社会起業家支援プラットフォームRIMIXがあります。APUの学生も参加し、実際に起業した事例も生まれてきています。起業は、皆さんが自分と社会の関係を考えた成果を実践する場だと言えます。ぜひ挑戦してみてください。
めぐり合うということはひとつの奇跡であり、皆さんとこの大学で出会えたことを心から喜び、今後を祝福したいと思います。
どのような状況にあっても、皆さんが目標を見失わずしっかりと学生生活を設計できるよう、できる限りの支援を行います。APUでの学びを通して、人生を、未来を、切り開いていく力を身に付けてください。