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主体的な学びの実践:大学4年生の今だから振り返る、入学前にやって良かったこと・やっておけば良かったこと

読了時間: 5分

私は総合型選抜(活動実績アピール)で入学した学生ということで、APUの説明会やオープンキャンパスでは、評定平均や「どんな活動をしていたらAO入試で評価されますか?」といった質問をよく受けます。
最近、高校生と話す機会があり、改めて自分の入試についてどこが評価されたのか振り返ってみました。

やってよかったのは、「経験」ではなく「振り返ること」

高校時代、塾に通っていなかった当時の私は、自分の評定の低さを大きな不安に感じていました。「本当に自分は大学に進学してもいいのだろうか」と、何度も考えたことを覚えています。それでも留学や課外活動など、不器用なりにさまざまなことに挑戦し、そのさまざまな活動が評価されたのだろうと考えていました。
けれども、大学で学ぶ中で感じた、本当に大切だったことは、「何をしたか」ではなく、「その経験から何を考え、何を学んだのか」ということでした。
「なぜその活動に挑戦したのか。」「思うようにいかなかった経験から何を得たのか。」「その経験は、今にどうつながっているのか。」当時は意識していませんでしたが、こうした問いを自分自身に投げかけ続けていたことが、結果として評価された部分だったのではないかと、今では実感しています。

「思うようにいかなかった経験から何を得たのか」

実体験として、幼い頃から水泳とピアノに打ち込むも、高校入学後それまで「なんとなく」でこなしていた勉強では対応しきれなくなり、授業についていけなくなりました。それに伴い、習い事でも成果が出なくなり、とても無気力になっていた時期があります。その状態に不安を感じ、高校1年生の後半に留学プログラムへの参加を決意し、高校2年生の冬からカナダに留学しました。部活動や習い事も思うようにいかない中で、無理のない範囲で続けました。結果として、評定が上がったわけでも、部活動や習い事で自分が思い描いていた成果を出せたわけでもありません。それでも、今振り返ると、そこには大きな意味がありました。努力が必ずしも報われない経験があったからこそ得られた学びもあったのです。
入試では、このような経験から自分が培ってきた強みや気づき、そして「なぜAPUで学びたいのか」を言語化することに努めました。

APUに入学後も、多様なバックグラウンドを持つ学生や先生と出会い、自分の考えを言葉にし、他者との対話を通して考えを再考する機会が何度もありました。そのたびに感じたのは、「経験は、それだけでは学びにならない」ということです。経験を振り返り、自分なりに意味づけをして初めて、次の行動につながる学びになる。これは授業でも、留学でも、学生スタッフとして活動する中でも、何度も実感してきたことでした。
だからこそ、「振り返ること」は、受験のためだけではなく、その後の大学生活でも自分を支えてくれました。

帰国前の日本語クラスのメンバーと先生とのランチ会

帰国前の日本語クラスのメンバーと先生とのランチ会

やっておけばよかったこと

一方で、高校生の時にやっておけば良かったと思うこともあります。それは、「実績として分かりやすい経験」を増やすことよりも、「自分はなぜそれを面白いと思うのか」「自分は何を大切にしたいのか」を、もっと早い段階から言葉にすることです。大学生活で学問を通して感じるのは、自分が「心から面白いと思える学びのテーマ」を見つけることの大切さです。学ぶことへの楽しさを感じることができるというのは、大学生活でも授業を受けるモチベーションを維持する上で大きな強みになります。

現在、大学院進学を希望している私の「大学院で学びたい」という意欲の根底には、自分自身がAPUで培った他者を受容する力や自分を相対化する力を、一般の教育環境でも養う方法はないかと考えるようになったことがあります。この問題意識は、交換留学(イギリス)やTeachng Assistantなど大学での経験を通して、他者理解の意義を見出したからこそ見けられたもの。そして、なぜ多文化共生への批判が高まる今この教育を必要とするべきなのか、なぜ私達は他者を尊重し同化主義に帰結しない社会を構築していかなければいけないのか、その背景を考えることは私の生涯の課題なのかもしれません。

おわりに

APU入学後に体感した自分の視野の狭さや自信のなさへの悔しさは、「次はどうしよう」「まだ頑張ろう」というエネルギーになり、次の行動へつながりました。改めて振り返ると、その経験に意味づけをすることが、自分自身の成長につながっていたのです。

総合型選抜出願前の時期だからこそ、「実績を増やさなければ」と焦る気持ちもあるでしょう。けれど、大学4年生になった今感じるのは、経験の大きさ以上に、その経験から何を学んだのかを考えることの大切さです。この記事が受験生の皆さんにとって自分自身の経験を振り返るきっかけにつながれば嬉しいです。

中村 茉優美
中村 茉優美

こんちには!アジア太平洋学部4回生のまゆみです。大学の魅力や、1年間のイギリス交換留学について発信し、APUへの進学や新しい挑戦を考えている読者の皆様に何かきっかけを与えることができたらと思っています。よろしくお願いします。




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