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エジプトと聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは、ピラミッドではないだろうか。しかしエジプト出身のサイフさんは、祖国のもう一つの姿―日本ともつながりのある、革新的で意欲的な姿―を知ってほしいと願っている。
サイフさんによると、エジプトと日本は何十年にもわたり緊密な関係を築いてきた。国際協力機構(JICA)との協力により60校以上の「エジプト日本学校(EJS)」が設立され、協調性や責任感、敬意といった日本的な価値観を基にした教育が実践されている。
「私は、このつながりをさらに強くしたいと思っています」と彼は語る。
国際マーケティングを専攻している彼の目標は、エジプト、そして中東・北アフリカ(MENA)地域に対する世界の見方を変えることだ。歴史や観光資源が豊かな場所としてだけでなく、ビジネスやイノベーション、投資の拠点としても注目されるようにしたいとのこと。
そんなサイフさんは、ビジネス戦略などを学ぶユニクロのグローバル・マーケティング・プログラムにエジプト人として唯一参加。地域間の架け橋となる活動が評価され、APUの「安藤百福名誉博士奨励賞」も受賞している。さらに小学校や地域イベントで講演を行い、エジプトの魅力を発信している。
「ピラミッドは、エジプトが歩んできた歴史を物語っています。しかし私は、人々にエジプトがどこへ向かおうとしているかも知ってほしいのです」
国の魅力は、その名所や歴史だけにとどまらない。エジプトと日本の架け橋になろうとする彼の情熱に触れ、エジプトへの私の認識は「自信を持って未来に進む国」になった。
サイフ・シャリフ・アリーモスタファモハメド
ニックネーム:サイフ
国際経営学部3回生
(大分合同新聞2026年8月19日朝刊掲載)