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新年度が始まって3カ月。新生活に慣れつつも、せわしなく過ぎる日々の中でふと孤独や寂しさを感じ、自分の心がどこか置き去りになっているような感覚に陥ることはないだろうか。
そんな折、私はラオス出身の友人ウィウィから伝統行事「バーシー」について聞いた。同国の人々は、人間の体には部位を守る「32の魂(クワン)」が宿っていると信じている。この魂は、環境の変化やストレス、旅立ちの際に体から離れてしまうことがあるという。離れた魂を呼び戻し、人生にバランスと幸運を取り戻すために行われるのがこの儀式だ。
儀式では、花や供物で飾られた台を囲み、年長者が祝福の言葉を唱える。最後に、幸せや成功への願いを込め、互いの手首に白い綿の糸を結び合う。
ウィウィは「私が日本に来る前にもこの儀式を開き、家族や友人がみんな集まり、留学生活の成功と健康を心から願ってくれた」と語っていた。
忙しい生活の中でもラオスの人々はあえて立ち止まり、失われかけた魂を呼び戻して、お互いの手首に「絆」を結び直す。そんな「自分を大切にする」ための知恵は、異なる宗教観や価値観を持つ現代の私たちにも必要なものであると感じた。このバーシーの精神は、家族の祝福や成功を願い励まし合うことの大切さを改めて教えてくれた。
パンカオ・ウィライワン
ニックネーム:ウィウィ
国際経営学部3回生
(大分合同新聞2026年6月24日朝刊掲載)
学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。
こんちには!アジア太平洋学部4回生のまゆみです。大学の魅力や、1年間のイギリス交換留学について発信し、APUへの進学や新しい挑戦を考えている読者の皆様に何かきっかけを与えることができたらと思っています。よろしくお願いします。