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APU は、文部科学省の「組織的な大学院教育改革推進プログラム」に“アジア太平洋の環境保全開発リーダー育成”で応募し、この度、採択されました。
「組織的な大学院教育改革推進プログラム」は、社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を育成する 大学院博士課程、修士課程を対象として、優れた組織的・体系的な教育取組に対して重点的な支援を行うことにより、大学院教育の実質化及びこれを通じた国際 的教育環境の醸成を推進することを目的としています。また、採択された取組を広く社会に情報提供することで、今後の大学院教育の改善を目指すものです。
人社系・理工農系・医療系の3つの分野で募集され(全応募件数:134大学、163件)、APUのプログラムが採択された人社系には、53大学 55件の申請があり、本学を含め11件が採択されました。「組織的な大学院教育改革推進プログラム」では、平成19年度の“立命館アジア太平洋大学MBA プログラム”に次いで、2件目の採択となります。
“アジア太平洋の環境保全開発リーダー育成”の概要は以下の通りです。
本教育プログラムは、地球規模で引き起こされている環境問題の解決を導き、世界市民のための持続的発展と共生を実現する次世代の環境開発リーダーを育成するという重要な課題を有するものです。本学の理念に通ずるこの重要課題の実現に向け、大学全体で取り組んでいきます。
本教育プログラムは、世界各地で、循環型社会、環境に優しい持続可能なライフスタイル等が求められている現代において、「環境」、特に「循環型の持続可能な環境保全・管理・開発」に焦点を当て、持続可能な地域保全開発モデルの構築と地域がもつ潜在能力の活性化の実現を導く人材の育成を目指すものである。
本教育プログラムでは、教育・研究活動を通じて、地球生物圏の状態や変化を調査、分析、モデリングを行ったり、新しい技術や管理戦略を作成したり、地域社会経済において生物圏における物質循環やサービスの持続可能な保全・管理・開発に対する計画やシミュレーションを行うことが出来る、学際的な深 い知識と優れたスキルを持った次世代の環境の専門家やオピニオンリーダー(研究者、実務者、教育者、計画立案者、企業家等)といった人材を育成することを 目的としている。
本学は、既に、基礎及び応用地球環境学(環境動態解析、生物圏資源保全管理学、環境影響評価等)といった分野に優れた専門家を多数保有している。 こうした研究分野を、国際協力政策専攻(以下ICP専攻)で提供されている開発経済や観光管理などの既存プログラムと融合させることにより、当専攻の教 育・研究全体を更に拡大・強化する。ICP専攻内の既存のディビジョン(研究分野)−情報・社会・経営科学、開発経済、国際行政、環境管理及び観光管理分 野における確固たる基礎の上に、環境動態解析学、気候変動、生物多様性、持続可能な生物圏資源保全管理学、環境技術・環境材料学、環境影響評価等の科目を 提供し、基礎的な生物圏科学と応用生態学の知識・調査・解析を深める。学際的で、専門性の高い本教育プログラムでは、フィールド調査、インターンシップ、 演習や学会発表を通じて、更に実践的な能力形成を目指す。