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本学は、現学長 是永駿の任期満了(2017年12月31日)に伴い、本学初となる学長候補者の公募を行いました。
その結果、11月24日の学校法人立命館の理事会で、出口治明氏が次期学長(2018年1月1日就任、任期3年)に就任することが決定しました。
次期学長【氏名】 出口治明 (でぐち はるあき)
出口治明氏からのメッセージ
私は、2006年にライフネット生命を創業する前、2年ほど東京大学の総長室アドバイザーを務めていました。その時に大学は未来の社会の競争力そのものだと気づき、教育研究の重要性に改めて目を啓かされました。グローバリゼーションが進む現代において、日本で最も進んだ大学の1つである立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に推挙されたことは、身に余る光栄ではありますが、同時に重責に身の引き締る思いがしています。
大学は意欲あふれる学生と質の高い教職員を集めることが何よりも重要であり、財政基盤の強化などを含めた教育・研究の質を高める環境整備を行うことが大学のマネジメントに課された責務です。そのためには、学生、教職員はもとより、九州、大分県、別府市をはじめとする地域社会や卒業生などあらゆるステークホルダーとの緊密な連携が不可欠だと思います。APUをグローバル社会が抱える問題解決に寄与する大学に、より進化させたいと思っています。そのために、自身の経験や知見を最大限APUの発展に注ぎ込むつもりです。
平成29年11月24日
出口 治明
【略歴】
1948年三重県生まれ。京都大学法学部を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2005年から2年ほど東京大学総長室アドバイザーを務める。2006年には、28歳年下の岩瀬大輔氏(現ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長)と組んで生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、日本国内では74年ぶりとなる独立系の生命保険会社としてライフネット生命保険株式会社を開業。「子育て世代を応援する」という理念のもと、インターネットで保険を販売することで大手の半額程度の保険料を実現。業界で初めて、保険料に含まれる手数料(付加保険料)を全面開示。2012年には東証マザーズに上場させる。2013年に代表取締役会長に就任。
2017年6月からは創業者としてライフネット生命の広報活動・若手育成に従事。
【主な著書】
「生命保険入門 新版」(岩波書店)、「直球勝負の会社」(ダイヤモンド社)、「生命保険とのつき合い方」(岩波新書)、「『働き方』の教科書」(新潮社)、「人生を面白くする 本物の教養」(幻冬舎新書)、「働く君に伝えたい「お金」の教養」(ポプラ社)、「「全世界史」講義Ⅰ・Ⅱ」(新潮社)、「仕事に効く教養としての『世界史』Ⅰ・Ⅱ」(祥伝社)、「世界史の10人」(文藝春秋)など。
是永駿学長からのコメント
本学は県民の皆様に支えられて17年の歴史を刻み、日本を代表する国際大学に成長いたしました。近づく創立20周年を視野に、混迷を深める世界に自由と平和とヒューマニティをもたらすことを理念にかかげ、比類のない多文化キャンパスでグローバル教育を展開しています。
今回、学長候補者を公募で選出するという大胆な方法を採用いたしました。多くのご応募をいただき、世に傑出した人物である出口治明氏を学長に迎えることとなりました。出口氏は、会社の創業者であるとともに、すぐれた歴史家、ヒストリアンであります。その博学と洞察力に富むリーダーシップは、本学を新しい次元へ進化させたいと願う我々が待望していたものです。私は、今回我々が採った大胆な学長候補者公募によって、我々は出口治明氏というひとりの賢人、賢者にめぐり会えたのだと思っています。新学長のもと本学は、日本のみならずアジアでも傑出した大学へと変貌を遂げることでしょう。
平成29年11月24日
立命館アジア太平洋大学学長 是永 駿