学長ノート

グローバル人材育成の拠点校

2012/12/21

是永 駿 第3代学長

2009年のいわゆる「G30」(実際にはG13)を皮切りに高等教育のグローバル化を進めてきた日本ですが、3年を経て、国公私立の拠点 校がしぼられてきました。今年9月に文科省の「グローバル人材育成事業」(全学推進型)にAPUは11大学のひとつとして採択されました。11大学には G13と重複する大学もありますから、整理しますと、国立10、公立1、私立10の計21大学*となります。この21大学が高等教育のグローバル化の拠点 校ということになります。その一校としてAPUが認知されたことを喜びたいと思いますが、APUが名実ともに日本をリードする国際大学として輝きを増すに は、まず我々の足元を踏み固めなければなりません。

APUの誇る国際学生の多様性はこれから他の大学でもそれなりに充実していくでしょう。APUは徹底した世界展開でその多様性の質を高める必要がありま す。それぞれの国・地域からまとまった数の学生が集い、マルチカルチュラルウィークが20週間ほど続くというくらいになれば、更に躍動的なキャンパスが生 まれるでしょう。APUは経営学、社会学、文化人類学などの社会科学に特化した大学です。これからは社会のどの分野でもマネジメントの理念と実際が問わ れ、高度な知識、応用能力が要求されます。情報工学的なリテラシーを含めて各コースがカリキュラムの高度化を果たした時、APUの存在価値は抜きん出たも のになります。「自由、平和、人間性」のミッションのもとにそのような大学がこの混沌とした東アジアに存在することは誇らしいことです。

(*北海道大学、東北大学、千葉大学、筑波大学、お茶の水女子大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、国際教養大学、慶應義塾大学、 国際基督教大学、上智大学、中央大学、明治大学、早稲田大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、立命館アジア太平洋大学)



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