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APU学生サークル「PRENGO」のタイ訪問レポート

2005/4/29


PRENGO2度目のタイへ

子供達の教育環境を整えるためには、まずおなかを満たすこと。2004年春休みを利用してタイへ研修旅行に向かった、PRENGOのメンバーは、現地の小学校を訪問してそう実感しました。校長先生に「一番何が必要か」と尋ねて返ってきた答えは「食べ物」。給食も満足に支給されていない現状を目の当たりにした彼らは、新たな視点を持って、今回、1月30日から2月15日までの17日間の日程で再びタイに向かいました。
まずは里親制度から

PRENGOは、国境を越えて子供たちの教育環境の改善に取り組むことを目的に結成されたAPUの登録団体サークルです。前回の研修から帰国後、PRENGOは、訪問した学校の子供1人ひとりの里親となり、経済的な支援を行う里親制度を始めました。

里子となった大半の子どもは、親と死別したり、不況で親に職が無く収入が不安定という厳しい環境に置かれていました。「里親という制度は一時的な救済にはなっても根本的な問題の解決にはならない。」メンバーは、彼らの親が働くことのできる環境づくり、つまり「地域開発」が必要であると考え、その方法を模索する中で「一村一品」にたどり着いたのです。



OTOPの実践とマネジメント
一村一品運動(One Village One Product)は、タイでは「OTOP(One Tambon One Product)(Tambonとは行政区を指す)」として普及しています。メンバーは一村一品運動についての調査研究を行った上で、実際に現地を視察し、現地の研究者に話を聞いて支援地域に適したOTOPを見極めるため、今回のタイ訪問を実施したのでした。

メンバーが重要視したのは、彼らの支援する地域に設立でき、地域の親が技術を学んで働くことができるか。そしてその生産物が彼らの収入につながるものであるか。という点でした。幾つかの施設を視察して、調査した結果、オレンジジュース工場が実現性・将来性ともに適うものであることが分かりました。

帰国後、彼らは今年中にオレンジジュース工場を建設することを目標に活動しています。設立資金を請け負うだけでなく、地域の人間をリーダーに据えて、長期的な視野で工場を運用していく方策を考えていくこと、あわせて工場の建設によって、地域がどう変わっていったかについて調査することも考えています。これらは彼らが今APUで学んでいるマネジメントや地域開発につながるもので、正課外の活動が学修分野の実践の場になる、という理想形がPRENGOによって実現されようとしているのです。



最後に
彼らのこうした活動がソニーマーケティング社が募集する学生ボランティアファンドに採用され、今回助成を受けることになりました。助成金はこのタイ研修にあてられ、6月に報告会が開催されることになっています。

PRENGO設立当初からの代表である若林泰宏くん(APM3回生)は、PRENGOの活動は、自分にとってはライフワークだと言います。そしてこの支援活動を通じて最も感じることは何かと聞くと「ちょっとくさいんですが」と言いながらも「愛」だと教えてくれました。子ども達に足りないもの。それは食べ物であったり、教育を受けられる環境であったりもしますが、何より愛情に飢えている、と感じるそうです。訪問している間、片時も里親の側を離れない子どもたちを見ながら、メンバー1人ひとりがこの子達の豊な未来を拓くために、自分達の活動があるのだと実感していることでしょう。そしてその思いが、単なる物質的な支援に終わるのではなく、愛情のこもった交流になっているのではないでしょうか。


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