立命館アジア太平洋大学

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APU学生を支えるカフェテリアの味

2005/3/7

中西店長インタビューと新店長紹介

APU学生の「食」を支えるカフェテリアの店長は毎日どのような仕事をしているのでしょう。ベジタリアンもいれば、ハラール・ミート(イスラム教の作法に則って処理された肉)しか食べられない人もいる多くの国際学生に、毎日2000食もの料理を提供するのに、どのような取り組みをしているのでしょうか。
今回はカフェテリアの店長、中西司郎さん(*)にAPUカフェテリアでのお仕事について伺いました。


中西店長は京都大学の食堂、大学生協京都事業連合での3年間の勤務を経て、1999年、開学前のAPUに赴任しました。現在、中西店長の元では30人のスタッフが働き、加えて約30人のAPUの学生がパートタイムでその手伝いをしています。およそ国際学生6割、国内学生が4割です。中西店長は毎朝8時ごろには事務所に着き、仕事を終えるのは大体9時半になるそうです。カフェテリアの円滑な運営のため、毎日骨身を惜しみません。

赴任した当初は国際学生に合った料理を作るのが最大の悩みでした。
「食べた経験さえない料理を作らなくてはならず、慣れるまではおいしいかどうかも分かりませんでした。国際学生から『おいしい』と言ってもらえる料理はどんなものか、最初は見当もつかなかったです」と、中西店長は当時を振り返ります。
「カフェテリアは別府市街に簡単に行くことができない多くのAPハウスに住む学生にとって、唯一のレストランです。学生の口に合う料理が提供できずにホームシックになり、『国に帰りたい』なんて言われないようにと、責任を感じていました」。

中西店長は多国籍のレシピの作成のため、数人の国際学生の協力を得ながら、キッチンで試行錯誤を繰り返しました。一年程かかって、ようやく努力が実り、カフェテリアのメニューに自信が持てるようになったそうです。今では200ものレシピを会得し、エスニック料理のコーナーには毎日、多国籍メニューが並んでいます。
「最初は、国際学生も『日本人には作れない』と思っていたみたいです。でも徐々に信頼関係ができてきて、おいしいと言ってもらえるようになりました」と中西店長。



中西店長にとって、もう一つの大きな挑戦だったのが、ベジタリアンとイスラム教徒の学生に適した食事を提供することでした。多様な料理の提供、そして適切な材料を調達することに終わりはありません。国によって野菜も違うため、国際色に富んだ特別な料理を再現することは大変困難だったと中西店長は説明してくれました。

また、ハラール・ミートの調達も大変な作業です。国産のハラール・ミートはほとんどなく、全てを海外から手に入れています。ハラールの牛肉はとても高価なので使用できず、また去年の鳥インフルエンザ発生の影響で、鶏肉の確保がさらに難しくなっていると言います。しかし、中西店長はカフェテリアの「多文化環境」を守るため、出来る限りの力を尽くしています。
「どんな困難があっても、国際学生の笑顔を見ると、全ての苦労が報われるんです」と中西店長は顔をほころばせました。

残念なことに、中西店長は今月でAPUを去り、立命館大学のBKCキャンパスに移られることになりました。APUのカフェテリアに新たな『スパイス』を加えてくださった中西店長に感謝し、さらなるご活躍をお祈りしたいと思います。後任の村尾行男さんは大学生協 京都事業連合での7年の経験を経てAPUに赴任します。「APUの学生と良い関係を築き、快適な仕事環境を作っていきたいです」と抱負を述べてくれました。村尾さんを応援すると共に、カフェテリアの新たな挑戦を楽しみにしましょう。

*中西司郎さんは1999年から2005年3月までAPUカフェテリアの店長を務めました。後任の村尾行男さんは2月終わりから管理者としての仕事を引き継いでいます。


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