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APUでの学習と研究の向上-よりよいオンラインソースへのアクセスのために-

2005/2/1


APUでの学習と研究の向上
—よりよいオンラインソースへのアクセスのために—

このほどAPUメディアセンターのウェブサイトが更新されました。www.apu.ac.jp/media は、APUライブラリーやAPUネットに関する情報を統合した大規模なサイトです。APUネットでは、学習や研究のための有用なツールとなるウェブサイトへのリンクと、学術的なデータベースを含んだオンラインサービスへのアクセスを提供しています。今回、総合情報センターのセンター長を務めるJ.S.Eades教授にお話をうかがいました。
Eades教授は新しいウェブサイトに大変満足なさっている様子で、 「新しいウェブサイトを立ち上げたメンバーは非常にすばらしい仕事をしてくれました。ただ単にサイトを見やすくしただけでなく、さまざまな情報の入手を可能にしています。サイトでは、何千もの電子ジャーナル、オンライン百科事典、辞書および翻訳ツール、その他、膨大な資料へのリンクが可能です。オンライン・データベースへのアクセスに加え、これらの機能が新サイトを重要な研究の情報源へ進化させたと実感しています。」と語られました。

新サイトは、学生や教員の学習・研究活動の支援に尽力するAPUライブラリーにとって、更なる発展への新たな一歩となりました。Eades教授は、APU開学当初からAPUライブラリーの管理、運営に携わってきました。もちろん、開学当初は、開館に最低限必要な優れた文献があるばかりでした。その後、学生の協力を得て、アジア太平洋地域に関する書籍の文献目録を作成するプロジェクトが立ち上がり、現在、この目録は蔵書を増やす際のガイドラインとしての役割を務めています。

Eades教授は、「この作業は思っていたほど容易なものではありませんでした。一般に、日本で外国の書籍を購入すると、海外の定価に比べて8割〜9割も高いのです。購入費用がかさむ要因の1つは、日本が他国と異なる独自のカタログシステムを持っているということです。」と述べています。

Eades教授によれば、本のコストおさえる方法として、電子書籍(e−ブック)の開発が重要と考えられています。「書籍には著作権に関する問題がありますが、著作権なしのe−ブックが既にインターネット上に公開されています。著作権のある書籍の中で、学術書は大きな割合を占めています。これらの専門書はわずか数百部しか販売されず、出版社へ渡る印税はわずかです。私は、出版社がそれらの専門書をデジタル化し、ジャーナルのように大学や図書館に貸し出すといったシステムが整備されることを期待しています。この方法は利益得ることのできる唯一の方法です。もちろん、これらのe-ブックは、印刷された書籍よりもはるかに費用をおさえることができます。」

オンライン・ジャーナル

APUライブラリーは書籍だけに留まりません。ライブラリー予算のおよそ3分の1はジャーナルに充てられています。Eades教授は、ここ数年で学術的なジャーナルのオンライン市場が急速に伸びていることと、ジャーナルのオンライン・データベース化がますます進む背景を説明してくれました。「引用索引の影響で、出版社はジャーナルのオンライン化を進めています。基本的に、紙媒体のジャーナルの多くが10年以内にその使命を終えるでしょう。APUではJSTOR、ProQuestおよびオックスフォード大学出版社といったオンライン・データベースへのアクセスが可能です。"The Directory of Open Access Journals(www.doaj.org)"の様な無料の電子ジャーナルとともに、これらのデータベースは、何千ものタイトルを閲覧することが可能で、中には19世紀の文献も含まれています。私は、世界で発行されている主要なジャーナルのうち、約95%のジャーナルへアクセスできるようになると思います。」と述べました。

ライブラリー・サービス

さらに新サイトは、APUライブラリーで利用可能なサービスに関するより良い情報を、できるだけ多く提供するよう努めています。特に学生の関心の高いのは、Inter Library Loan (図書館間相互協力利用)ですね。知らない学生が多いかもしれませんが、APUにいながら立命館大学や他大学の図書館から本を借りることが可能です。費用がかからないという訳ではありませんが、立命館大学や他大学の図書館との相互利用はとても容易です。

「APUライブラリーのこれまでの発展の過程を振り返ると、長い道のりを歩んできたと言えます。これまでと同様に、改善できることは多くありますし、それに対して、我々はこれからも熱心に取り組んでいくと確信しています。質の良い図書館は、必ずしも数多くの書籍を棚に並べていることに限らず、利用者へさまざまな形態で情報を提供することでもある点を、私は強調したいと思います。新サイトは、Inter Library Loanやますます重要になってくるオンラインサービスを提供する、重要な窓口となりうるでしょう。」とEades教授はインタビューを締めくくられました。


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