立命館アジア太平洋大学

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国際教育寮を目指すAPハウスの新展開

2007/5/16

この3月、APハウス(学生寮)は2棟を増築しました。現在、約1200名の学生が居住しており、国内学生が約3割、国際学生が約7割を占めています。これまでのAPハウスは個室のみでしたが、増築された棟には国内学生1名と国際学生1名が共同生活を行うシェアタイプの部屋が378室あり、互いに異文化を知り、学びあう環境を一層充実させました。また、既存の棟についても共有スペースを大きく改善し、国内学生と国際学生がともに生活する中での異文化交流をさらに促進する環境を整えています。
APハウスでは、単なる学生の居住施設ではなく、以下の4つを重点目標とし、国際教育寮としての役割を果たすことを目指しています。
①  異文化理解の促進、国際学生の日本の社会生活への適応援助
②  社会(寮)の構成員としての自覚、責任感、倫理観の育成
③  学習習慣の確立、学問に対する動機づけ
④  言語能力の向上

今後、APハウスでは様々な教育プログラムを通じて、寮生が多文化環境におけるリーダーたる能力を持ち、国際社会で活躍する学生として成長するよう支援を行う予定です。

また、4月からAPハウス・マスターとして、APSの福井捷朗教授が就任されました。福井先生にはAPハウスでの寮内プログラムをはじめ、寮生の相談役として主にご活躍頂いています。

福井先生に、APハウスの魅力と今後の展開についてお話頂きました。
「コスモポリタンな雰囲気の中での共同生活は、それだけでも教育効果があります。大人になってゆく過程で、『友人は選べるが、隣人は選べない』という現実を体験することには大きな意味があることです。しかも、APハウスにおける『隣人』の範囲は、世界に例を見ないくらい広いことが特徴です。



2007年度の増築を機に、APハウスはこれまで以上に教育的意味を持たせる試みがはじまりました。現在考えていることは、ひとつには、教職員の一層の関与であり、二つ目には、寮生同士の自主的学習の促進です。

教職員の関与としては、一人年1回のAPハウスセミナーを考えています。その日の担当者は、ハウス内に1泊し、自由な討議が夜遅くまで続くことを期待しています。4月中には、皮切りにカセム学長が担当します。

自主的学習のひとつとしては、多言語輪読会を計画しています。少なくとも日英両言語で出版されている基礎的学術書を読み合わせる会です。これは語学学習と教養学習の二つを同時に達成しようという目論見です。参加学性の国際性に鑑み、日本についての古典的な書物、たとえばルース・ベネディクトの『菊と刀』や、新渡戸稲造の『武士道』などが候補に挙がっています。アジアのナショナリズムに関しては、アンダーソンの『想像の共同体』、民主主義の古典としてはモンテスキューの『法の精神』、環境問題ではカーソンの『沈黙の春』や、ローマクラブ報告『成長の限界』といった具合です。10ヶ国語での『ドラえもん』の読み比べなども面白いかもしれません。」

なお、APハウス1のロビー横にスチューデントサポート・センターの分室がオープンしました。SSC分室では寮生の生活相談や寮内外でのプログラムの企画・運営を行います。分室の開室時間は平日午後1時〜午後5時半までです。


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