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デザイン思考を実践するためのワークショップを実施~プレゼントをあげる経験をもう一度デザインする~

教育プログラム|連携事業

2019/06/14

文部科学省の「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-Next)」にて、九州大学が主幹校として採択されている「多様性と創造的協働に基づくアントレプレナー育成プログラム(IDEA: Innovation ×Diversity × Entrepreneurship Education Alliance)」において APUは協力機関として参加しています。

2019年4月30日(火)、EDGE-Nextの本学独自企画として、篠原欣貴 国際経営学部准教授によるデザイン思考を実践するためのワークショップを実施し、16名のAPU生が参加しました。

今回のワークショップでは、プレゼントをあげる経験をもう一度デザインしなおす、ということをテーマに、デザイン思考の5つのステップ (Empathize, Define, Ideate, Test, Prototype) を学びました。まずはデザイン思考に関する説明を受け、デザイン思考が現実でどのように役に立っているのかをビデオ教材を見ながら学びました。その後、2人1組のペアを作り、相手の「プレゼントをあげる経験をデザインしなおす」というプロジェクトに取り組みました。

第1ステップとして、相手がどのような人なのか、どのようなプレゼントを誰に対して、どのような状況で渡したことがあるのか、お互いにインタビューをしました。このプロセスはデザイン思考の「Empathize」 と呼ばれるステップで、相手に共感することで何が実際に求められているのかを感じ取ることを目的としています。
第2ステップとして、インタビュー結果から明らかになったことを整理し、自らの視点と相手のニーズが何なのかを明確にすることに取り組みました。これは「Define」 と呼ばれるステップで、問題点を明確化することが求められるステップです。
第3ステップは、アイデア創造のステップです。Define のステップで発見した問題点をもとに、それを解決するアイデアを提案しました。とりわけ、このステップで求められるアイデアは質よりも量が重要とされています。学生のなかには5つ以上のアイデアを提案した学生もいました。このステップは、デザイン思考では「Ideate」と呼ばれています。
第4のステップでは、考えたアイデアをパートナーに提案するステップです。そして、どのアイデアにパートナーが興味を示すのか、改善点は何なのかなど、フィードバックを受け取ります。このステップは「Test」 と呼ばれるステップで、アイデアをプロトタイプに落とし込むための重要なステップです。
最後のステップは、フィードバックを受けて再度アイデアを構築しなおし、そのアイデアをもとに「Prototype」を作成するステップです。学生はさまざまな道具を用いて、パートナーの「プレゼントをあげる経験をデザインしなおす」ためのアイデアを具現化しました。そして、最後にそれをパートナーとお互いに発表し合い、ワークショップは終了しました。

デザイン思考の5つのステップは、多くの現実的な問題に対処する上で有益な手法です。今回のデザイン思考の知識を1日で一通り体験できるワークショップは、学生たちに貴重な機会となりました。



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