立命館アジア太平洋大学

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出口学長が新入生へ伝える大学での学び

教育プログラム|講演・シンポジウム

2019/5/31

2019年5月2日(木)、清家久美 アジア太平洋学部教授の「文化・社会学入門JA」の授業で、出口治明学長がゲスト講師として教壇にたちました。この「文化・社会学入門」は、1回生配当科目で、この4月に本学へ入学した新入生が主に受講しています。

清家教授は、「社会学とは、より良い社会を念頭に、社会で起こることすべてが対象になると言いました。その中でも次の世代を育成する大学が、どうあることが良いのか、大学の現状を考えていくことも社会学の対象のひとつです。今日は、大学の学長は何を考えているのか、出口学長に話していただきます」と授業を開始しました。

前半の30分は、出口学長が講義を行ないました。「どんなAPUにしたいかというと、大学に行くのが楽しい、こんな仲間がいる、こんなことができて、授業がおもしろいと、学生である皆さんがドキドキわくわくする大学にすることが全てです」と話しを始めました。

「これから皆さんが勉強していくとき、一番簡単な座標軸は、昔はどうやっていたのか、世界はどうなのかということを聞くこと。それに加え、データです。エピソードではなく、エビデンスを見なければ、社会のことは分かりません。世の中をきちんと見るために、タテヨコ算数で見るという癖をつけましょう。分からないことがあれば、先生にどんどん聞きましょう。データを教えてください、根拠はどこにありますか、エビデンスを示してくださいと、そういう風に勉強していきましょう」
「大学で勉強する、何かを学ぶということは、人生の可能性をひとつずつ増やしていくということです。どんなことでも学べば人生が楽しくなります。これが勉強する理由です。さらに最近の脳医学の分野では、勉強したい、知ることが楽しいという好奇心、学ぶ意欲は、人間の脳みそで、だいたい19歳でピークに達すると言われています。19歳までに勉強は楽しい、おもしろい、いろんなことを知ることはわくわくするという習慣をつけたひとは、生涯に渡り勉強をし、学び続けることができます」
「いろんなことを知り、自分で考えてその知識を使えることが大切です。世の中はすごいスピードで変わっています。ということは、知識は直ぐに陳腐化します。インターネットでいろんな情報が簡単に入手できるようになると、考える力のウエイトが高くなるということが分かります。つまり、大学で大事なことは、知識だけではなく、考える力を養うこと、それは、いろんな人の考える型や発想のパターンを勉強することからはじまります。その中から、自分の好きなもの、自分にあった考え方を鍛えていくというのが、大学での勉強方法です。学びたい、知りたい、聞きたいという気持ちが無ければ、どんな名講義でも右から左へと抜けていくことが脳の仕組みから分かっています。皆さんが、この講義を聞いてみたい、こんなことを勉強したい、こんなことをやってみたいと思わない限り、皆さんの学力はつきません。また、人間は怠けものなので、ひとりでは勉強できません。友だちと議論し、励ましあって、はじめて勉強できるのです」と新入生を激励しました。

後半の60分は、質疑応答の時間に充てられました。出口学長の朝の起き方や、教育、生きる意味、平和など、受講生からの多岐に渡る数多くの質問に、出口学長はひとつひとつ答えました。



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