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福島の今を知る「福島スタディツアー」の実施

連携事業|社会貢献|講演・シンポジウム|SDGs

2015/03/20

2015年2月8~11日にかけて、福島県の今を知ることを目的にAPU学生8名が現地を訪ねる「福島スタディツアー」を行いました。
学校法人立命館と福島県は、災害復興に向けた連携協力協定を結んでおり、APUでは2014年10月9日に「ふくしまからはじめよう‐APUもはじめよう」をきっかけに、様々な取り組みが行われてきました。今回の現地訪問にあたっては、立命館大学のサトウタツヤ教授ゼミの福島県公募事業「ふくしまからはじめよう。若い力による風評対策事業」と、今日まで取り組んできたAPU学生の「人づてやメディアを通してでは分からない部分もあるので、現地を見てみたい」という声が重なり、APU学生(国内学生6名、国際学生2名)とRU学生(国内学生3名、大学院留学生1名)とが合同で参加する形で実現しました。

現地では、これまでサトウタツヤ教授ゼミが活動で関わりを持ってきた組織とのつながりを活かし、関連組織・地域への災害時の状況や以後の状況について聞き取り調査を中心として実施しました。ツアーの中では、果樹園でのりんご生産者との面談、あんぽ柿放射線量検査所見学、福島県庁・福島民報社・福島大学・笹谷仮設住宅の訪問を行ったほか、災害以後の状況やこれからの福島県のお話しを伺いました。最終日には、うつくしまふくしま未来支援センターの山崎さんの案内のもと、津波や原発事故の被害を受けた南相馬市と飯舘村を訪ね、東日本大震災の被害を直接感じることができました。

帰着後の学生の声では、食の部分について「聞くのと、実際に検査していることを見て理解するのとでは、大きな差があることを感じた」という声や、参加した国際学生からも「今回のツアーを通して食が安全であると感じた」という声があがりました。その他、「福島に対する関心がまた一段と大きくなり、これからの活動の糧になると思った」「APUの私たちの知識は乏しく、まだまだ学び知らないことがたくさんあると感じた」など、今回の取り組みを第一歩として次の取り組みへの意欲ある姿勢が見受けられました。

参加した学生は、2月27日にAPUで行った報告会の中で、「伝える自分たちがすべきことは『事実を見て、発信し、継続していく』こと、『支援ではなく共存』である」と述べました。4月からは団体を立ち上げ、学内外で勉強会や福島県の情報を発進し、復興を支援します。

原発事故など様々な問題が複雑に絡み合う復興支援において、様々な国・地域の考えが混在するAPUの環境だからこそ、多様な視点での議論・独自の取り組みを通した支援活動の実現に期待が高まります。



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