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NYK株式会社 近藤 信之氏を迎えた特別講義を開講

講演・シンポジウム|来学者

2011/12/26

2011年12月12日(月)、塚田 俊三教授が担当する授業に、水質浄化技術の第一人者でNYK株式会社代表取締役 近藤 信行氏を迎え、ワークショップを行いました。ワークショップでは、農地からセシウムを除去し、塩水に浸かった田畑から塩分を除去する効果が検証された、近藤氏の開発による低地や沼地の汚泥や汚染水の除去に活用可能な凝集技術が実演されました。この間、東北地方の救済にむけた議論は数多く行われてきましたが、復興に向けた活用可能な特別な対策はわずかに留まっています。

近藤氏はまず、技術の有効性を証明するために行った実験、研究について説明しました。近藤氏の開発した技術は、有機物をろ過し、泥を分離した後、更に湿った泥を処理する3段階に及ぶ従来の浄化方法に対して、2つの凝集剤を同時に投入させる方法で、マイナスイオンとプラスイオンの働きによって、汚泥を容器の底に沈殿させるのが特徴です。

ワークショップでは、この水質浄化技術の体験するため、簡単な実験を行いました。参加した学生たちは、近藤氏の指示により、泥と藻を混合させた水に2種類の凝集剤を投入し、汚れた水がたちまち浄化され、もとの澄んだ水へと変わる様子をびっくりした面持ちで観察しました。

実験の後、近藤氏はこの水質浄化技術の利点と活用方法について紹介し、この凝集方法を活用することで自然環境を守り、湖沼や河川、農地だけでなく産業廃棄物や原子力発電所の放射能汚染から有害物質を除去することにも有効であると述べました。更に、この技術を応用し、水から肥料としても活用できる窒素などの栄養価の高い化学物資を抽出することも可能であり、活用法は無限に広がっていると強調しました。

この実践的なワークショップには、授業を履修する学生だけでなく、PRENGOやハビタットAPUなどのボランティアサークル、アジアと日本を舞台に活動するボランティア団体、交流団体のメンバーも参加しました。

最後に、近藤氏は学生に向けて、タイの洪水被害による浸水した農地の浄化や福島県の放射線被災地域の救援など様々なボランティア活動に、この水質浄化法を活用してほしいと激励しました。

取材:ALTANBAGANA, Saruul(APM3、モンゴル)
APU学生広報スタッフ<Student Press Assistant(SPA)>



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