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戦後60年記念—APU学生が長崎を訪問しました

2005/9/29

戦後60年を迎えた今年、APUの学生登録団体「いろは」が7月31日から8月2日まで戦争と平和を考えるため長崎を訪問しました。この団体は、節分や七夕など日本の四季に沿った文化体験を通して 国際学生はもちろん日本人にも日本を改めて知ってもらうことを目的に活動しています。訪問したのは、代表の矢野 慶子さん(APM3回生)やHOANG Thao Lyさん(APM2回生、ベトナム)、LENG Lei Singさん(APM2回生、マレーシア)など国際学生2名を含む計7名でした。メンバーは事前に戦争に関する勉強会を重ねました。また、一枚一枚に平和への願いを書いた千羽鶴を作成しました。APUの学生・職員、立命館びわこ・くさつキャンパスの学生、APUオープンキャンパスに来ていた高校生などメンバー以外も千羽鶴を折り、たくさんの方の思いとともに 原爆資料館に寄贈しました。今回の訪問場所は、人々が戦争の必勝祈願に訪れた諏訪神社、長崎原爆資料館、多くの子供が命を落とした山里小学校、原爆落下中心地、刑務支所跡や平和記念像がある平和公園、原爆で吹き飛ばされた鐘楼ドームがある浦上天主堂、原爆の爆風でずれた門柱が残る長崎大学医学部門柱、日本の加害責任という視点から展示物がある岡まさはる記念館などでした。メンバーは 長崎の市民団体である「ピースガイド部」の案内のもと これら被爆遺跡を巡りました。



「いろは」代表の矢野 慶子さん(APM3回生)は、「百聞は一見に如かず、テレビで流れる当時の映像や写真などで原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを知っていたつもりになっていました。原爆落下中心地にある当時の地層を見た時、今は自動車が走り 家が立ち並ぶこの辺りで60年前にたくさんの人が亡くなったと思うと、なんとも言いがたい気持ちでした。」と語りました。HOANG Thao Lyさんは「以前、平和学習を目的に広島を訪問したことがありますが、長崎は初めてです。戦争に苦しみ、現在のような美しい街へと発展を遂げた長崎を見ることができ、とても誇りに思います。」と述べました。

また、今回の訪問では 長崎平和推進協会被爆継承部副会長である 和田 耕一さんから被爆講和を聞く機会もありました。講和を始める前に和田さんが マレーシアとベトナム出身のメンバーに対して、「あなた方の国の方に対して日本がかつてしたことを日本人としてお詫びします。」と述べました。自身が被爆者であり未だに原爆の体験に苦しんでいる方が最初に口にしたのが謝罪の言葉だった事に メンバー一同 頭がさがる思いでした。


 
最後に、矢野さんは「今回の訪問を通して原爆の被害にだけ目を向けるのではなく、日本が加害したことにも目をむけ、事実として受け止める必要があることに気づきました。重要なのはこの経験をいかに今後につなげていくかです。まずは、千羽鶴を折ってくれた方へ感謝と報告をこめて写真展を開く予定です。また、様々な国の学生が集まるAPUで、今回学習したことをフィードバックしていきたいです。」と今後の抱負を語りました。


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