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地域ぶどう栽培における気候変動の影響を観測−安心院プロジェクト

連携事業

2010/4/29

2010年3月28日(日)、宇佐市深見地区公民館で、2回目となる安心院プロジェクトのワークショップを開催しました。Monte CASSIM立命館学園副総長が主導する安心院プロジェクトは、気候変動が安心院地域のぶどうの生育とワインの味にどのような影響をもたらすか観測することを目的としています。このプロジェクトのもと、ぶどう園にはマイクロ気候情報や土の変化、植物の反応をリアルタイムに観測するための高感度センサーが設置されています。


現地調査によるこの研究は日本とニュージーランドの2大学が共同で行っており、北半球では安心院を舞台にAPUが、南半球ではニュージーランドのワイン生産地域マールボローでオークランド工科大学が観測を進めています。ワークショップは、情報共有と意見交換のために地域のプロジェクト関係者が季刊ごとに行う会議を指し、2回目の開催となった今回は、気候変動がぶどうの生育と開発の各段階にどのような影響を与えるかについて紹介しました。

ワークショップには同地域のぶどう生産者のほか、安心院ワイナリー支配人とソムリエ、自治体、県庁、JA全農などの関係者が参加しました。またこのプロジェクトを学校の教科課程に組み込むことで環境に対する生徒の関心が高まることを期待する地域の学校教員も参加しました。

APUのプロジェクトチームはAPU教員と大学院生、学部生によって組織され、(1)気候モニター機器の設置と技術提供、(2)ぶどうの生育及びワイン生産工程の分析、(3)データ集積、予測、基準化(4)研究成果の関係者への伝達、(5)プロジェクト運営、日程・予算管理の5つのグループに分かれ活動しています。それぞれのグループは3ヶ月間の活動結果を報告し、地域の予想との関連性について意見交換しました。

ぶどう園を襲った今春の異常な寒さと発芽直前の霜により、多くの生産者から安心院プロジェクトへ熱い期待の声が寄せられています。ぶどう生産者の一人からは「安心院プロジェクトはぶどう農家やワイン生産者に影響を与えるだけでなく、地域全体の成長へと繋がると確信しています」といった声も上がりました。

安心院プロジェクトには、CASSIM教授のほか、COOPER,M.J.M 学長特命補佐、CLASTER, William B.准教授、NISHANTHA Giguruwa助教、MAHICHI Faezeh助教、銭 学鵬助教が参加しています。また、本プロジェクトはトヨタ財団から2年間の研究資金援助を受けているほか、Messrs. A-Wing Ltdから風力・太陽光による発電機器を提供いただいています。
日本とニュージーランドから始まったこのプロジェクトが、世界中のぶどう生産地、農作物生産地を結ぶ、農産物のための世界的な気候情報ネットワークへと拡大していくことが期待されます。

取材:NUGROHO Katarina Marsha Utama(APM3, インドネシア)
APU学生広報スタッフ<Student Press Assistant (SPA)>





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