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「戦略的ロードマッピング」ケンブリッジ上級研究員がRCAPSセミナーで講義

講演・シンポジウム|来学者

2010/3/16

2010年3月3日(水)、難波 正憲APM教授の招待により、ケンブリッジ大学技術経営センター上級研究員Rob PHAAL博士を迎え、「戦略的ロードマッピング−戦略とイノベーションのための技術、製品、市場の連携」と題したRCAPSセミナーを開催しました。PHAAL博士は戦略的ロードマッピングのビジネスと組織への活用法について紹介しました。


PHAAL博士は、ロードマップとは“戦略や革新的アイデアを解りやすい視覚表現によって提供するためのレンズ”であると説明しました。更に、広告分野や開発分野、技術分野、政府を含めた全ての利害関係者の視点を統合し、“企業や組織が目指す到達点”への経路を切り開き、ビジネスや組織、活動分野の開発に対する様々な障害を越えて、成功へと導く道筋を視覚表現によってわかりやすく提供しようとするものと続けました。

続いてPHAAL博士は、ロードマップの歴史に触れ、成功するロードマップ作成の必要不可欠な4つの要素について「ペンと付箋と書き込める図表、特に重要なのは同じ場所、同じ時間を共有することです」と述べ、一例としてパナソニックやソニー、英国国防省のロードマップを紹介しました。

セミナー後半、PHAAL博士は産業の出現過程を導く手段のひとつである、現在研究中のロードマッピング分野について紹介しました。PHALL博士は、デジタルカメラの開発と商品化を例に挙げ「開発から商品化までの過程を知ることによって、我々は科学から産業に至る段階にある“死の谷(*)”からいかに成功できるのか理解を深めることができます」と示唆しました。

戦略的ロードマッピング分野の有識者から話を聞く機会とあって、セミナーには地元ビジネスマンなど大勢の聴講者が訪れました。

*立命館アジア太平洋研究センター(RCAPS)は21世紀のアジア太平洋地域の直面する問題や多面的な展開へ向けた研究の発展、促進を使命として1996年7月に設立しました。APUでは、アジア太平洋学分野の研究成果を共有するため、学内外から講師を迎え、定期的にRCAPSセミナーを開催しています。
RCAPSホームページ:http://www.apu.ac.jp/rcaps/

*死の谷
科学分野での技術革新によく用いられる用語で、開発への公的資金の投入から商業的収入が発生するまでの期間。この“死の谷”による資金不足によって、持続可能な段階へ到達できずに多くの事業が行き詰る。



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