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チャイルド・ソルジャーズ写真展2010

2010/2/15

学生の約半数が外国籍のAPUでは、教員のおよそ4割も外国籍で構成しており、世界を舞台に様々な分野で活躍しています。MANTELLO, Peter(マンテロ・ピーター)教授は、ビルマ(現ミャンマー)内戦やタイ-ビルマ国境付近の反政府軍支配地域の住民を撮影するなど写真家として多彩な経歴を持ち、現在はAPUでメディア論を担当し、Algorithmic Culture(アルゴリズム文化)やVideo Games and Narrative(ビデオゲームと物語)を研究しています。


2010年1月21日(木)〜2月5日(金)、マンテロ教授は、専門であるメディアを通じて少年兵問題を訴えるために、中央アフリカ・スーダンのダルフール紛争を主題とした写真集「Darfur: Twenty Years of War and Genocide in Sudan」の編集者で、ニューヨークを拠点とするNPO団体「PROOF: Media for Social Justice」共同創立者で代表のLeora KAHN氏と共にAPUで「CHILD SOLDIERS写真展2010」を開催しました。写真展はマンテロ教授を含む11名の写真家によるおよそ80点の写真を展示し、期間中は市民や学生など多くの人が訪れました。

今年1月の東京開催に続く今回は、リベリア、ビルマ、ネパール、コロンビアや現在も戦闘が続くイラク、アフガニスタンなど世界中の紛争地域の少年兵の日常を写し出しました。銃をおもちゃ代わりに手にする幼児の姿を父親が自慢げに見つめる写真など、ティーンエイジャー、少年、幼児までもが銃を手にする姿は、見る人の心を打ちました。

マンテロ教授は、APUでの開催について「これまで解決に向けた取り組みはおろか、気付かれることさえなかった、未だに増え続けるこの問題を皆さんに知ってほしいと写真展を開催しました。APUは97カ国・地域出身の学生が在籍し、その中の多くの学生の母国では少年が兵士として活動しています。写真展を契機にこの問題に関心を持つことで、学生が問題の解決と、民主的で安定した政府の樹立に貢献することを期待しています」と話しました。

来場者の一人は「服装や体格から子どもだとは分かりましたが、彼らからは歴戦の勇士のような印象を受け、とても心が掻き乱されました。十分に理解できずに紛争に参加することで戦いに対して鈍感になり、子ども時代を奪われたことは悲しいことです。より気がかりなのは、このような子どもたちの多くが戦いによって命を落としたかもしれないということです」と写真展の感想を話しました。

写真展はこれまでにドイツ・ボンのBundeskunsthalle Museum(ブンデスクンストハレ博物館)、ニューヨークの国連ギャラリー、ブルックリンのPowerhouse Gallery(パワーハウスギャラリー)でも開催されました。

取材:Joshi Ratala Dinesh Prasad(APS3, ネパール)
APU学生広報スタッフ<Student Press Assistant (SPA)>




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