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丸善株式会社 取締役社長小城武彦氏 来学

講演・シンポジウム|来学者

2009/12/17

2009年12月9日(水)、創業1869年、140年の歴史を持つ、書店経営、出版の大手、丸善株式会社取締役社長でAPUアドバイザリーコミッティ(AC、2007年5月就任)の小城武彦氏がAPUへ来学され、モンテカセム学長と懇談を行ったほか、授業見学、キャンパス見学、APU大学院で学ぶ国際学生へ向けて特別講義を行いました。


カセム学長との懇談では、学長からAPUライブラリーの未来像について「ソクラテスやプラトンの時代には、議論を交し合う中で素晴らしい発想が生まれていました。APUライブラリーも、現代の図書館施設特有の静かな場から、新しい発想を取り入れた、発見の場となってほしいと思っています」と話すと、小城社長は「これからの図書館は“蔵書の見せ方”にも配慮すべきです。学生は学長が何を読んでいるのか興味があるはずです。APUの研究者の書棚を再現するなど、学生のニーズにあった配置もひとつの方法です」と話しました。

その後行われた大学院生への特別講義で小城社長は、日本政府の金融再生プログラムによって設立された株式会社産業再生機構で企業を再生させた経験や、日本企業と欧米の企業のマネージメントスタイルの違いについて紹介しました。



小城社長は、日本と米国の企業風土の違いを 「日本型企業では、社員が“うちの会社”と表現するような「所属型ワーキングスタイル」であり、終身雇用で守られ、会社に愛着をもっているためサービス残業も辞さないし、長期的な視点で企業を考える。一方欧米型企業は「参加型ワーキングスタイル」で、必要とされる人材がその都度集結し、プロジェクトを遂行する。そのため個人の能力は高いが、愛社精神は低く、短期的な視点で企業を見る”と説明しました。そして「日本企業の再生のためには、日本の企業体系全てを否定するのではなく、良いところはそのままに、そこへ欧米型企業の要素もバランスよく取り入ることが重要です」と述べました。

質疑応答で、学生の一人から “性別や人種が就職に影響を与えることがある”といった意見が挙がると、小城社長は「そういった古い慣習を変えるのが私の仕事であり、挑戦でもあります。私も当初は外部からやってきた社長で、よそ者でした。しかし、時間を経れば仲間となれます。入社した企業の文化について学び、また学びたいと思っていることを周囲に理解してもらうことが仲間となる近道です」と助言しました。



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