立命館アジア太平洋大学

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第8回トップ講演会

2005/6/28

アデコ株式会社 代表取締役会長マーク・デュレイ氏来学

6月15日(水)、APUミレニアムホールにて「第8回トップ講演会」が開催されました。今回は、世界最大の人材総合サービス企業であるアデコ株式会社代表取締役会長で、APUアドバイザリー・コミッティ委員でもあるマーク・デュレイ氏を迎え、“World-Leading Adecco Predicts! Futuristic Design for the Employment System(世界のアデコが見抜く!雇用環境—雇用システムの未来デザインを作る)”と題して講演会を行いました。デュレイ氏はアメリカ合衆国の出身で、日本には3度、通算で約16年の滞在経験があります。当日は、一般市民やAPU教職員を含む約780名の聴講者が会場を埋め尽くす中、デュレイ氏は日本の雇用環境における変化や社会の高齢化が日本経済に与える深刻な影響について取り上げ、「日本政府は外国人労働者の受け入れを進めるために数多くの施策を打ち出しているが、それはまた民間企業にとっても外国人労働者を雇用し、彼らが持つ新しい考えや視点を受け入れる努力を促すことになる」と指摘しました。



続けて、日本における昨今の成果主義について言及し、「一部の企業には依然として『部下は上司より先に帰宅してはいけない』といったタブーが残っているが、そのような環境下で労働者は果たして真の生産性を発揮できるだろうか」と疑問を呈しました。また、日本で学ぶ留学生が日本企業に就職するためには、高い言語能力と日本や世界の国々に対する理解が必要であり、加えて「ビジネスパーソンとなる全ての人は、自分の考えや創造性、意欲、すなわち『自分自身』を相手に売り込むセールスパーソンでなくてはならない」と強調しました。講演の最後には、新卒派遣制度や、米国ではすでに定着している「PEO(Professional Employment Organization)」という新しい働き方が紹介されました。

講演に引き続いてデュレイ氏とカセム学長との対談が行われ、その中でカセム学長は「雇用を取り巻く環境が激しく変化している今日では、国家の枠組みを越えた労働市場のさらなる自由化が求められており、大学をはじめとする高等教育機関はその大きな一翼を担っている」と述べました。



「第8回トップ講演会」の最後は、学生からの質疑応答で締めくくられました。ケニア出身の4回生NGANGA Samuelさんは留学生を対象とした新卒派遣制度について質問し、デュレイ氏は「外国人留学生が日本企業に就職できるようお手伝いしていくことは、我々アデコ株式会社にとって重要なテーマです。外国人労働者の受け入れがいかに容易であるか、日本企業に理解してもらうためのきっかけになると考えています」と答えました。

デュレイ氏の講演は、聴講学生にとって、日本の最新の雇用情勢に対する理解を深めると同時に、労働市場における厳しい競争を勝ち抜くためのスキルについて学ぶ大変貴重な機会となりました。


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