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戦略的経営の第一人者Maris MARTINSONS博士を迎えRCAPSセミナー開催

講演・シンポジウム|来学者

2009/6/30

2009年6月22日(月)、略的経営や組織改革、経営、情報システムの第一人者で香港市立大学助教授のMaris MARTINSONS博士が、RCAPSセミナーで戦略的判断の形成について講義を行いました。


「International Differences in Strategic Decision Making: Contrasting American, Japanese and Chinese Business Leaders(直訳:戦略的判断の形成における国際的な相違:対照的なアメリカ、日本、中国の経営指導者たち)」と題した講義の中で、MARTINSONS博士は、経済分野の世界3大超大国の経営指導者が戦略的判断を下す手法と優先する事項、その背後にある文化的、政治的、歴史的背景について紹介しました。

アメリカ、中国、日本の主要なビジネスにおける商標を例に、MARTINSONS博士は経営判断を下す上で企業が優先する事項について述べました。博士は香港のハンセンに上場する中国企業は円形で赤といったほぼ同様の装飾を使用する一方、ダウ・ジョーンズに上場された主要な米国企業の3分の2近くは長方形で青か紺の装飾を使用しているという例を調査結果として紹介しました。更に、2004年に西洋文明を育んだギリシャで開催されたアテネオリンピックのシンボルマークが長方形に青のデザインだったのに対し、2008年の北京オリンピックのデザインが円形に赤を使用していた点を指摘し「企業はターゲットとする取引先の観点から自社の商標デザインをじっくり考えて選んでいる」と述べました。

講義の後半は調査から企業判断における優先事項について述べました。博士は、米国の優先事項は情報を基にした分析型で、中国は権力を基盤とした命令型、日本は社会的、政治的、農業様式といった歴史的影響などに起因する集団行動型であると述べました。

講義終盤の質疑応答で、聴講した学生から農業様式の関連性について質問され、博士は「稲作主体の日本の農業は、田植えや稲刈りなど、個人で行うよりもむしろ伝統的な集団での活動を要求されます。この集団行動は日本の現在のビジネスにおける集団志向型判断形成の様式に影響を与えています」と答えました。

講義は戦略的判断形成における世界のトップを垣間見ることを切望する多くの学生が出席し、貴重な経験となりました。



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