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「中村梧郎写真展、ギャラリートーク」開催で中村氏本人が語る

学生生活|講演・シンポジウム|来学者

2009/4/27

2009年4月17日(金)、APUコンベンションホールでAPU同好会「チャイダット」が、フォトジャーナリスト、中村梧郎氏を招き講演会を開催しました。


中村氏はベトナム戦争で使われた枯葉剤被害の実態を約30年にわたって追い続けているフォトジャーナリストです。1995年に日本ジャーナリスト会議特別賞を受賞するなど、高い評価を受けています。2007年、枯れ葉材の使用国であるアメリカ合衆国で写真展の開催を実現し、今回APUで開く写真展では同じ写真を展示しています。

講演の中で中村氏は脳性麻痺の少年の写真を紹介し、ベトナムを訪問する度にダイオキシンの影響で病気への抵抗力が低下し、衰弱していく彼の様子を克明に語りました。また枯葉材を浴びたアメリカ軍兵士を父親に持つ片腕で生まれた少女の写真を紹介し、アメリカで写真展を開催した際に大人になり妊娠した彼女と再会し、子供が障害を持つことを恐れ出産を迷っている彼女へ、励ましの言葉を贈ったという話をしました。このように中村氏は継続的に取材をしていくことでわかる枯葉剤の被害の深刻さを聴衆に訴えかけました。

講演後の質疑応答で聴衆の一人からの「どのような姿勢で写真を撮っているのですか?」という質問に対し、中村氏は「手足のない子供たちは、自分のことを可哀想だとは思っていない。だから上から目線にならず、この子がもし自分の子だったら、と考えながら写真を撮っています」と答えました。

チャイダットは設立以来、ベトナム戦争でアメリカ軍の使用した枯葉剤による被害について勉強会を重ね、ベトナム戦争に関する企画展の開催と国際的な学生ネットワークの形成、同被害に対するワークショップの開催などを目指して活動しています。こうした活動が評価され、2008年11月、トヨタ財団から“アジアの抱える課題の解決のため”に取り組んでいる「アジア隣人ネットワーク」助成プログラムで学部生では初めて採択を受けました。

取材:古池 祐樹(APS2、日本)
APU学生広報スタッフ<Student Press Assistant (SPA)>





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