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オーストラリアICOMOS前名誉幹事 MARSHALL Duncan氏がAPUで講演

2008/12/18

2008年12月5日(金)、オーストラリア国際記念物遺産会議(ICOMOS)前名誉幹事MARSHALL Duncan氏を講師にお迎えし、「World Heritage and its application for Community Development(世界遺産と地域開発への活用)」と題した講演会をAPU大学院棟H102教室で行いました。


講義の中でMARSHALL氏は世界遺産の観念や取り組み、活動の課程や問題などについて話され、語ったほかまたシドニーのオペラハウスや奈良の東大寺などを例に挙げ、地方、国内、世界レベルでの世界遺産の価値について紹介されましました。中でも1964年のエジプト、アスワンハイダム建設によって水没の危機にあったアブ・シンベル寺院の救済について「寺院の安全な場所への移築に向けた大規模な国際的取り組みは、当時、世界の最大の関心事でした。寺院は川から65m海抜が高く、200m遠方の安全な場所へ移築されました。50カ国がこの取り組みに協力し、文化遺産保護のための国際的協力の現代的な事例のひとつとなりました」と説明されました。

質疑応答では、学生が熱心な質問を寄せ、「世界遺産の一覧への登録にはかたよりがあるように思われます。どうしてだと思われますか?」との質問に対し、MARSHALL氏は「全世界の文化を反映させるべき文化遺産ですが、全ての史跡を登録することは不可能です。そのため、重要なのは一覧が全世界の文化遺産を真に反映し、特定のタイプの遺産に偏った評価をしないことです」と問題提起しました。講演は世界の重要な文化遺産の脆弱性と社会への影響を学ぶ貴重な機会となりました。



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