検索ワードを入力してください。
教育プログラム
APUという圧倒的な多文化・多言語環境で学び、考え、行動する。こうして身につけた知識や行動力を世界へ飛び出し、挑戦する学びの機会「Off-campus Study Programs」。その学びを、多様性に満ち溢れたAPUでさらに深めていく。
「Off-campus Study Programs」に参加するか、しないかも自分次第。
組み合わせは無限大!魅惑の極上ブッフェのように自由に自分で選んでいく。
今回は、「Off-campus Study Programs」を大いに活用した学生たちの、多様な学びの組み合わせと、そのストーリーを紹介します。
APUは、さまざまな機会に満ち溢れています。まるで極上のブッフェのように、その中から自分で好きなものを選び、お皿の上に自由に盛りつけられます。私が一番影響を受けたのは「Off-campus Study Programs」。人的資源管理という興味を軸に、自分を体現するかのような自分らしい盛りつけのお皿にできました
吉田 駿斗さん
国際経営学部 4回生、日本
APU入学直前の3月にACCESSに参加しました。ACCESSでは、APU協定校のアメリカ テキサス州にあるSt. Edward's Universityで、アカデミックイングリッシュの基礎力強化と大学生活に必要な学修スキルを身につけるプログラムを2週間受けました。また、参加していた同級生から刺激を受け、「とにかくAPUにしかない環境を思う存分生かそう」と心に決めたのを覚えています。
入学後、自分の興味や目指すところはどこなのか、まだ明確でない中、「APUは恵まれた多文化環境である上に、多くのプログラムがある。しかし、まず自分が動いて情報を得ないとそれを生かすことはできない」という気持ちで1回生の6月にFIRSTに参加し、5日間韓国で現地実習をしました。この頃は、とにかく様々なことにチャレンジしていましたが、実際に求める内容ではないこともありました。それ以降は、情報を集め、それが自分の目標に合っているのか、それに挑戦するのかという3つのプロセスを考えるようになりました。
FIRSTへの参加後、自分がどの様な人間になりたいのか少しずつ具体的に考え初めました。その際に、APU BUDDYという団体の代表としての活動やOff-campus Study Programsへの参加をきっかけに、「自分が動く事によって、人にどんな影響が与えられるのか」という事に興味があることに気付きました。
2回生の夏には教育インターンシップ SENDに参加しました。私は他のAPU生2人とチームとなり、タイのLoei州にある中学校に派遣され、日本語を教えました。最初の1週間はAPU生の3人がバラバラで、意見が違い衝突もしました。原因は目標が共有できていなかったからです。自分は、生徒のモチベーションを高め、日本語学習への意欲をあげること、もうひとりは、授業運営ではなく、授業を作るほうに関心があり、残りのひとりは、自分たちで作成した言語カードをどれだけ生徒が分かってくれるのかに興味があり、3人とも進む方向が違っていました。それが原因で準備不足のまま授業に挑む事もありました。しかし、自分たちはインターンシップ生として派遣されており、責任があることを自覚し、これではよくないと3人で話し合い、目標を共有し、お互いに駄目なところを注意できる協力体制ができました。
「あいうえお」も知らない生徒へたった1ヶ月間で日本語を教えるプログラムでしたので、チームで掲げた目標は、友だちとの挨拶や「おいしい」などの普段の生活で使う日本語を覚えてもらうことをゴールにしました。そのことを通じて、日本に興味を持ち、将来、日本語を勉強することにつながるのではないか、それが1ヶ月間でできること。
タイの生徒はとても分かりやすく、面白くない授業をするとすぐにそっぽを向くし、興味が持てることに対しては、すごく話を聞いてくれる。こちらの動き方次第で日本語に対する興味や学習意欲が変わってくるのです。それならば精一杯のできることをしようと、英語もまだ勉強中のタイの生徒が分かりやすいように、授業で使うカードに「日本語」「英語」「タイ語」の3言語で書くなど様々な工夫をしました。
このSENDで他者と共に働き、自分の働きかけによって人に与える影響が違ってくるということを実感した経験が、現在、交換留学先のHanyang大学で学んでいる「人的資源管理」をさらに深く学びたいと思うきっかけになったと思います。
交換留学を控え、日常生活で使う英語と授業で使われる英語には違いがあるため、本をたくさん読み、アカデミックイングリッシュの強化をしようと準備をしました。また、自分とは反対にAPUへ留学している交換留学生の生活をサポートするAPU BUDDYという学生団体に所属し、この大学に来て良かったと思ってもらえるよう、交換留学生のAPUでの最初の友だちとして、ともに時間を過ごし、APUでの生活で困っていることを常にサポートしました。その結果として、英語でのコミュニケーション能力の向上を実感しました。
現在は、韓国のHanyang大学に交換留学をし、「人的資源管理」について学んでいます。留学へ向け英語の準備をしっかりしたため、英語で行われる授業や学校生活はとても充実しています。しかし、周りに日本人が1人もおらず、また街に出ると全てが韓国語。韓国語の勉強には全く手をつけないまま留学に行ってしまったため、初めは慣れない環境にストレスを感じました。そこで、交換留学生同士や正規生との交流会に積極的に参加し、お互いに悩みを相談したり韓国語を教わったりするうちに、ストレスを感じることは少なくなりました。日本人は自分だけという環境はアドバンテージになると思い、自分でこの環境を生かしているのか、成長につなげているのかを常に考え、どこに行っても大丈夫という自信もつきました。
留学はかけがえのない時間です。誰でも行けるかもしれませんが、行ったからといって必ず何かが変わるわけでもない。ブッフェで自分のお皿を作るときに理由なく食べ物をとることはないと思います。好きだから、健康に気を付けて、色合いを考えて。大学での学習も同じように「なぜその行動を起こしたいのか」が重要だと思います。その環境をどう生かしたいのか、何を得たいのか明確にすることが自ら選んだプログラムに参加していく中で、自分の興味や目指すもの(軸としたいもの)に気づくことにつながり、今度はその自分の軸に必要なプログラムを選び、挑戦することにつながります。自分の軸がぶれなければ、目標を見失うことはありません。諦めずにゴールを目指してください。そうすると、一つ一つのプログラムが自分の成長を象徴するものになり、自分らしいお皿が完成すると思います。
将来何がしたいか分からなかった。交換留学へ行く前は、犯罪学を学問的に学ぶことだけがゴールでした。しかし、留学したことで、子供たちに犯罪を起させない社会を作りたいという目標、将来の自分の姿が見えてきました
渡邊 友月 さん
アジア太平洋学部 4回生、日本
APUに入学した時から、様々なことに挑戦したいと思っていました。APUにはたくさんのチャンスが転がっていますが、1回生の最初にこの留学のチャンスを逃したら、この後もチャンスを生かせないと思い、「FIRST」へ参加し、5日間韓国での現地実習に取り組みました。
APUに入学したからには絶対に1年間交換留学したいと思っていました。留学を目指す仲間と一緒にモチベーションを高めあう環境が欲しいと思い、参加したのがBASEプログラム(旧名称:SRC)です。そこでは英語力の強化はもちろん、海外研修として短期間マレーシアとシンガポールに行きました。最も良かった点は、なぜ交換留学したいのか、留学先で何を学びたいのかを徹底的に考えることができた点です。自己分析をする中で、昔から犯罪を扱った海外ドラマが好きで、学問レベルで犯罪について学べる犯罪学に興味があることに気が付きました。私の好奇心と熱意がしっかりと伝わるように何故留学したいのかを考え抜き、時には交換留学を経験したBASEの先輩方に真夜中のファミレスで申請書を何度も添削していただいた結果、無事交換留学に合格することができました。
交換留学先はアメリカのミシガン州にあるGrand Valley州立大学を選びました。この大学はCriminal Justice Studiesの所属教員が多く、警察官や少年鑑別所で働いている実務家による授業があることなどが決め手で、この大学を志望しました。将来はFBIやCIAで働きたいというクラスメイトの中で、たったひとりの日本人として、あまり犯罪学の基礎知識もない中での英語による専門的な学びはとてもハードでした。その中で子どもたちに犯罪を起させたくないという思いを抱くようになり、そのためには親子のつながりを強化させることが大切だという考えを持ちました。そして、将来はソーシャルワーカーなど直接的な関与ではなく、人々の生活の質が向上するようなものを作っているメーカー系の会社で働くことで、世の中に温かい家庭を増やし、間接的に子どもたちの犯罪を防止したいという目標がみえてきました。
高校までは、周囲の目が気になり自分の本音が言い難い雰囲気がありました。しかし、APUは多様性に溢れているので、相手が自分の考えと違うことを言っても、それを受け入れられるようになり、さらに自分も、少し変わった考えかも知れないと思っても、ためらわずに言うことができるようになりました。私も犯罪学を学びたいという日本では少しユニークかもしれない思いを、APUに入学したからこそ初めて素直に言うことが出来ました。APUのOff-campus Study Programsは、目的や期間など、様々なプログラムが準備されているので、きっと何かしたいと思ったときに、それに近いものがあると思います。自分のやりたいことを日々意識しながら生活することでチャンスを積極的に活用することができるのではないでしょうか。
留学に行きたいけれど何に興味があるのか、将来どうなりたいのか分からない、と迷っている人もいると思います。
私もそうでした。でもあなたの今までの行動や経験、考えていることを探っていったら、きっとどこかに糸口があると思います。その糸を少しずつほどいていくことで今後の道しるべが見えてくるのではないでしょうか。留学に行きたいという思いがあるならきっと大丈夫。留学を経験している先輩など様々な人に頼って、あなたオリジナルの充実したAPUライフを築き上げてくださいね!
互いに教えあい学びあう、国際的な学びの場を求め、タイからAPUへ留学。日本語が未熟な状況での調査活動、在日タイ大使館でのインターンシップ、立命館大学への交換留学などさまざまな活動に力を注ぎました。将来は、日系企業で働き、タイと日本がもっと親密になるよう貢献できるようになりたい
CHINTRAKARN Chalisaさん
アジア太平洋学部 4回生、タイ出身
タイの学校は、先生が中心となって授業を進め、生徒はノートを取る形式が多く、私は自分で考えて、みんなの前で発表するような授業を受けてみたいと思っていました。そのため、ディスカッションが多い国際的な環境の大学への進学を望んでいました。
父親が日本好きだったため、日本へは家族旅行で来たことがあります。日本の文化や習慣、言語が私も好きになり、日本で勉強できたら良いなという思いも芽吹いていました。ある時に、高校の職員から国際学生がとても多く、日本語も勉強できるAPUのことを紹介してもらう機会がありました。当初、APUが大分にあるとは知りませんでしたが、私の出身地バンコクは、交通渋滞がとてもひどく、地方へ行きたい気持ちもありましたし、東京や大阪などの都市とは違う文化や、勉強に集中できる環境も魅力に思いました。また、タイでは多くの日系企業が事業を展開していますので、日本語が出来れば、将来仕事に役立てられるとの思いもあり、APUへの進学を決めました。
1回生の秋にFIRST九州へ参加しました。私のチームは、英語基準で入学した1回生の国際学生6名(インドネシア2名、スウェーデン、タイ(私)、バングラデシュ、ベトナム出身)編成で、本当に困ったときだけサポートするために、日本人の先輩学生1名が同行してくれます。
出発前に、APUのキャンパスで調査地を決めるくじを引き、私のチームは佐賀県の鳥栖と有田になりました。他のチームは、大分県日田市、北九州市門司港、佐賀県唐津市、長崎県佐世保市などに行くことになりました。鳥栖と有田の市民の方々300名程度に聞き取り調査を行いました。調査のテーマは「日本の時間厳守の文化は、日本人の生活にどのように影響しているのか」とし、「仕事や学校がある時(もう一つの対になる質問は、「友人との待ち合わせがある時」)、何分前に到着しますか?」という公私で結果が異なるのかを分析しました。まだ日本語を半年間しか学んでいない状態でしたが、わずか3日間のプログラム中に、とにかく道行く人に話しかけましたので、短期間で日本語力がとても伸びたと思います。さらに、今日、何をやればよいのかというマネジメントスキルや、さまざまな国籍のチームメイトとのコミュニケーションの取り方も学ぶことができました。また、別府の方と、別府以外の市民の方の違いも分かりました。APUがあるためだと思いますが、別府の方は外国人と接することにとても慣れています。とても嬉しい別府に関する発見でした。
3回生の夏休みに1ヶ月間、在東京タイ王国大使館でインターンシップを行いました。先輩から体験談を聞き、関心を持っていたので、自ら大使館へ申し込みをしました。APUのキャリア・オフィスでは、私のように、自分で探してきたインターンシップへの参加に推薦状が必要な場合は、キャリア・オフィス職員と面接をして、問題がない場合は推薦状を発行してくれます。
大使館では4つの部署で経験をさせて頂きました。儀礼部、情報文化部、経済財政部、領事部です。もっとも楽しかったのは、情報文化部で、日本の子どもたちがタイの文化を学ぶために大使館へ訪問するイベントの補助をした経験です。スタッフたちでタイに関する質問を準備し、子どもたちに答えてもらうという企画ですが、どのような質問をすれば、子どもたちが喜んでくれるのかを考え抜き、当日は、こどもたちも手をたくさんあげてくれて、積極的にタイについて学んでくれたことがとても嬉しかったです。このイベントでは、大使館の日本人スタッフが司会をしたのですが、その司会の内容がすばらしく、身近にその様子をみることで、私の日本語スキルを伸ばせる機会にもなりました。
大使館のスタッフからはたくさんのことを教えて頂きました。その場に相応しい立ち振る舞いの仕方、日本語とタイ語の通訳の仕方、仕事に対するプロフェッショナルな姿勢など、大使館で働くということが少しイメージでき、実りの多い経験となりました。
3回生の秋セメスターに、立命館大学の産業社会学部へ半年間交換留学しました。メディアという分野を他大学で学んでみたいと思い、当初はイギリスへの交換留学を考えていました。しかし、APUでは日本国内の大学へも留学できるとしりました。APU卒業後は、イギリスの大学院進学も視野に入れていましたので、学部では海外ではなく、日本にありメディアが学べる立命館大学への留学を志望しました。先方では、授業は全て日本語開講でしたので、とても厳しかったですが、ライティングサポートもあったので助かりました。また他方では、日本人ばかりの環境に慣れることに苦労しましたが、当初は友人がいないことを逆手に取り、メディアの勉強に集中することができました。新しい環境に慣れ始めた頃、日本語や英語を学生同士で教えあう活動に参加したり、交換留学生を支援してくれる学生団体の中にも友人ができ、公私共に充実した日々を送ることができました。また、海外へ交換留学するとどうしても日本語力が落ちてしまうので、日本国内で留学できて良かったと思います。
立命館大学への留学を通して、APUを客観的に見る機会にもなりました。APUは本当に国際的な環境で、APUの国内学生も留学生に慣れていて、いわゆる普通の日本人の学生とは違うことが分かりました。
4回生の今は、APUで井口由布先生の「文化と社会:理論と実践」というテーマの演習科目を履修し、「タイの観光の広告について」というタイトルで卒業論文を執筆しています。「メディア」という分野を軸に、これまでの経験や深めた知識を生かしながら広告を分析しています。
APU卒業後は、大学院進学を目指しています。日本の大学院ならば「アジア太平洋のエリアスタディーズ」、イギリスならば「デジタル文化と社会」を専攻する予定です。いずれの場合も、その後は、苦労して身につけた日本語力を生かしたいですし、日本の時間管理をしっかりする点も自分には合っていますので、日本の企業で働きたいと思っています。そして、日本で働くことを通して、タイと日本の関係をもっと親密にすることに貢献したいと思っています。
留学したいという気持ちが少しでもあるならば、迷うことはありません。行動に移せば、さまざまな経験や、たくさんの新しい友人が皆さんを待っています!
たくさんのことを経験したかったので、何か募集があると興味本位で直に申し込みました。4回生の今になって、振り返ってみて気づくことがあります。あの時の経験が、今、ここで生きている。あの経験が、今の自分を作っている
白川 諒さん
国際経営学部 4回生、日本
APUへ入学する前まで海外へ行ったことが無かったので、入学後一番早く海外に行ける「FIRST」に参加しました。FIRSTでは、韓国で調査活動を行いますが、APUで韓国語初級を履修中でしたので、韓国に関心もありました。現地では、片言の韓国語を使い、200人を目標にアンケート調査を実施しましたが、初めは答えてくれる人がなかなか見つからず苦戦しました。そこで、どうすれば答えてくれるかと考え、笑顔で元気よく、大きな声で挨拶をして、「日本から来ました!」と興味を引かせて、「質問7つだけ!」など簡潔な話し方に変えたところ、次第にアンケートに答えてくれる人が増え、目標人数を達成する事が出来ました。初めての海外で思ったことは、どの国でも人の本質は変わらないということ、笑顔の大切さ、表情ひとつで人の興味が変わっていくことなどを学びました。日本に戻ってからもこれらを意識するようにしました。また、現地で活動をしていくうちに、日本のメディアが伝える情報と現地の状況に違いがあり、実際に自分の目で見なければ分からない事があることに気付きました。
1回生の終わりから3ヶ月間、アメリカ バージニア州にあるOld Dominion University (ODU)で行われるサービスラーニング・プログラムに参加しました。これは、言語学習とサービスラーニング実習 (インターンシップ(仕事に就く前に行う職場体験)、エクスターンシップ(就職活動とは直結しない職場体験)、ボランティアなど)を組み合わせたプログラムです。
高校では英語のリスニングやスピーキングに重きを置いて学習していなかったため、APUに入って1年間でそれらがどのくらい伸びたのかを英語圏で力試しをしてみたいという気持ちと、新しい発見への期待や将来インターンシップに参加することも見据えて、その一歩手前のエクスターンシップも出来るこのプログラムへの参加を決めました。プログラムの前半はODUに併設された語学学校で英語のクラスを受講しました。もともと文法は得意でしたので、上級クラスに入ることができましたが、スピーキングとリスニングに関しては、授業でのディスカッションなどで他の学生についていくのに苦労しました。しかし、現地の学生やクラスメイトと遊びに行くなど、積極的に交流する内に、授業でも発言できるようになりました。また、このプログラムでは、現地のネイティブスピーカーの学生が言語パートナーになってくれますが、自分にマッチングされた女性が、自分をまるで本当の弟のように温かく接してくれたことも、心に残っています。
後半のエクスターンシップ先は、「iHeartMedia」というラジオ局になりました。
ODU 到着後、関心がある業種や業務、また将来のビジョン等についてプログラム担当者と話し合い、エクスターンシップ派遣先が決まります。私は、広告業界に関心があったのですが、ラジオのプログラムとプログラムとの間には、広告があり、自分の関心分野と関連性があるとのアドバイスをもらい、自分では想像していなかったラジオ局が派遣先になりました。社員の方がメンターになってくれ、毎日部署を変え、様々な業務を見学しながら、ラジオ局がどのように運営されているのかを学びました。営業部では、実際に営業スタッフに同行させて頂き、クライアントの反応によって話のすすめ方を変える様子など、実際の業務を垣間見ることができたことも刺激的でした。ラジオの収録や編集を行う部署を見学した際に「編集作業をやってみたい」と言ったところ、編集作業を実際に手伝わせてくれました。このプログラムに参加する前は、積極的に自分の意見や思いを口に出すタイプではありませんでした。このプログラムをきっかけに、言葉にすることで得られるチャンスが多くあることを実感し、以前より積極的になりました。また、このエクスターンシップを通して、本当に自分がやりたいことは、広告ではなくマーケティングかもしれないという気持ちの変化が起きました。
アメリカでの経験で、母語の国では無い外国で学生生活を送っている国際学生の大変さが身にしみて分かりました。そのため、APU帰国後は、日本語がメインで議論がすすんでいる際に、日本語がまだ不得手な国際学生が議論に置いてきぼりになっていないかなどを気にかけたりしています。
3回生になる直前の3月には、翌4月からAPUに入学する新入生向けの「英語キャンプ」のサポート学生として活動しました。英語キャンプでは、英語はコミュニケーションのためのツールなので、尻込みせずに、気軽に話すことから始めるように伝えていました。
自分のAPUでの経験を伝えることで、後輩が少しでも早くいろいろな情報をつかみ、有意義にAPUでの生活を楽しみ、さまざまな挑戦をするきっかけになればという気持ちで活動しました。また、自分自身が先輩からサポートしていただいたことへの恩返しを、この活動で後輩たちへつないでいきたいという思いもありました。
3回生の9月から1年間、カナダのレスブリッジ大学でマネジメント学部に所属し、小売業やベンチャービジネスなどを専門的に学びました。小売店の形態や販売方法の違い、店舗設置場所の選び方などを学ぶほか、起業家になりきって店舗経営をシミュレーションすることもありました。当然すべて英語での授業なので、予習復習をしっかり行い、理解を深められるようにしました。これまでで一番熱心に勉強した1年間でした。
また、APUの国際学生とは異なり、カナダで出会う学生は日本に特別な感情を持っていません。
APUの国際学生と比べると、学生と仲良くなるのは大変でしたが、これまでの経験を生かし、シェアメイトに日本の料理を作って振舞い、日本に興味を持ってくれるようにするなど、積極的にコミュニケーションを取っていきました。
APUへ入学する前までは、承認欲求があり、周囲の人からどのような見られ方をしているか気にするタイプでした。しかし、APU生活で多様な国籍の人や、その人達の生き方を目の当たりにする中で、自分に軸がある人は、周りの評価を気にして生きている人たちより何倍も輝いているように感じました。みなさんも、自分の意見を信じ、自分の考えに自信を持って、受験やそのほかの学校生活に取り組んで欲しいです。それが結果として自己成長に繋がると思います!
世界を冒険したい。ひとつの場所に留まらず、世界へ飛び出すことで、自分の世界を広げたい。そして、アジアやASEANの金融業界で活躍できる自分を目指す
THEODORE Solaimanさん
国際経営学部 3回生、インドネシア出身
私は生まれ育ちもインドネシアで、海外で生活をしたことがありませんでした。そのためか世界へ飛び出したい思いが強く、高校卒業後は海外留学を望んでいました。ある時、自分の高校で開催された「大学進学フェア」にAPUが参加していて、APUの職員やAPUの卒業生でもあるインドネシアの方と直接話をする機会がありました。自分が関心を持つファイナンスの専攻もあり、何より世界中の学生とともに学生生活を送る環境に魅力を感じ、APUへの進学を決めました。インドネシアには多くの日系企業が事業を展開していますし、母親も日系企業での勤務経験もあったため、日本留学に反対は無く、家族も私の意志を尊重し、支援をしてくれました。欧米等へ進学する道もありますが、私は、アジアやASEAN(東南アジア諸国連合)のファイナンス、アジアのマーケットについて学びたかったので、APUへの進学に迷いはありませんでした。
APUの国際経営学部で、アカウンティングやファイナンスを勉強していましたが、たまたま交換留学の募集案内が目にとまり、日本以外のアジアの国で勉強できれば自分の知識をより深められるように思い交換留学に挑戦することにしました。留学先は、香港大学のBusiness and Economics学部で、3回生の半年間滞在しました。香港大学は、世界大学ランキング*で、アジア圏の中で上位に位置するトップ校です。正規生にも留学生が多く、また自分のような交換留学生も世界中から集っているAPUと同じように多様性に満ちた大学でした。APUで、ファイナンスの基礎的な科目を履修して留学に臨みましたが、香港大学での専門的な内容の授業についていくことはとても大変でした。交換留学する前に、少しでも留学先で専攻する学問分野の知識を得て留学する必要性を感じました。
どこでもそうですが、新しい環境で友だちを作ることには苦労をしますが、APUでの経験が生きました。積極的に話しかけたり、心を自ら開き、尊敬の気持ちを持って相手を受け入れる事で、友人が増えていきました。彼らに有名な観光地ではないけれども、とても素敵なローカルな場所へ連れて行ってもらったり、授業外での生活も楽しみました。しかし、私はインドネシアの首都ジャカルタ出身ですが、香港はもっと大都市なので、高層ビルが密集し、人も多く、時には、緑豊かで穏やかなAPUでの生活を恋しく思うことがありました。
また、香港大学への留学は半年間だけでしたので、APUで行っていたような授業以外の活動に参加できなかったのは、少しさみしかったですが、ファイナンスの学問探求に集中することができました。
*イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education :THE)」や同じくイギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社 (Quacquarelli Symonds :QS)」による世界の大学のランキング
APUでは、入学直後から、英語基準の国際学生でグループを作り、九州圏内で調査活動をする「First九州」に参加したり、授業で教授の授業運営のアシスタントをしたり、インドネシアウィークを運営するコアメンバーとして活動していました。また、学外の組織ですが、AIESECという世界中で活動する海外インターンシップ事業を運営する学生団体があるのですが、その日本支部の立命館アジア太平洋大学委員会(APU Local Committee of AIESEC Japan)メンバーとして、APUの学生に海外の企業・NGOでのインターンシップを送り出す活動など、授業以外の活動も積極的に行っています。
勉強面では、APUでファイナンスの知識を更に深めています。この夏休みには、アメリカに本部のあるCFA Instituteが世界中の大学生を対象として行う、「CFA Institute Research Challenge 2018」へAPUの先生より推薦され、APUチームのメンバーとして参加します。現在、地方大会に向けて準備をしています。このコンペティションには、毎年、75カ国以上の国・地域から1,000人を超える大学生が参加し、大学で得た知識を活用し、財務分析や企業の抱える課題の解決に挑みます。ぜひ、地方大会を勝ち抜き、地域や世界大会まですすみ、世界中の大学生と競い合い、良い成果を残したいと思っています。APU卒業後は、アメリカや欧州、または香港のビジネススクールに進学し、将来的には、APUなどで培った力を生かして、母国のインドネシアや、アジア、ASEAN諸国の市場拡大に寄与できるようアジアの金融業界で活躍したいと思っています。
世界を冒険してください。ひとつの場所に留まるのではなく、自分の限界を決めず、世界へ飛び出して!今は隠れている自分の可能性、潜在的な力が発見できますよ。きっと、自分ではまだ気づいていない何かが隠れていますよ。
夢がいっぱいで、それらを実現している将来を想像するとワクワクします。私の未来は、希望に溢れています
WEERASINGHE Amantha Judeさん
国際経営学部 3回生、スリランカ出身
スリランカでは、海外留学への関心はそれほど高くありません。私も高校卒業後は他の学生と同じように、母国の大学へ進学しました。大学2回生のとき、世界を舞台に働く人になりたいという、心の奥底にしまっていた気持ちに火をつける出会いがありました。スリランカで開催された「大学進学フェア」に、私は自分の大学の学生スタッフとして広報ブースで大学紹介をしていました。そしてその会場で、自分の高校の先輩に出会いました。彼はAPUの広報スタッフとしてそのフェアに来ており、彼との出会いを通してはじめてAPUの存在を知りました。スリランカの経済は進展している段階で、国際的な企業もまだ多くは進出していません。このままスリランカの大学で勉強していても、国際的に活躍できる人になれるか全く分からない状況でした。この出会いがきっかけで、スリランカの大学を退学し、多様性に満ちたAPUへ進学することを決心しました。スリランカでは、海外留学先というと、欧米や欧州というイメージがあり、東アジアは全く視野にありません。そのような国へ行くことにも魅力を感じました。
私は、グローバル人になるためにAPUへ来ました。私の考えるグローバル人とは、どこでも誰とでも働ける人です。「私は、スリランカ人です」ではなく「私は、International personです」と答えられるようになりたいです。スリランカからも70名程度の学生がAPUへ在籍していますが、彼らとではなく、多国籍の学生と一緒にいるようにしています。友人を作るためには、第一印象がとても大切ですので、まずは笑顔を忘れないようにしています。笑顔で話すことを心がけると仲良くなれるきっかけになります。これは世界共通だと思います。
日本、特に別府は、安心して生活できる環境で、今では、日本語での日常的な会話は全く問題ありません。APUの日本語の先生もすばらしい先生ですし、日本人のAPU生とアパートをシェアして住んでいたこともあります。アルバイト先の同僚もみな優しくて、私が英語を教え、代わりに日本語を教えてもらっています。私が疲れていると飲み物をくれる日本のお母さんのような方もいます。
スリランカの大学で南アジアの経営、APUで日本的経営について勉強しました。自分の強みを深めるために、これら以外の地域に行って、現地の視点で経営の見識を深めたいと思い、北米の大学に交換留学したいと思いました。さらに、とにかく猛勉強したかったので、経営学が学べ、出願資格に一番高い英語力を設定しているカナダ トロント州にあるSchulich School of Business, York Universityを選びました。無事に選考も通過し、3回生になったばかりの2016年9月から8ヶ月間カナダで過ごしました。
交換留学生は、土日に現地での観光に時間を割くため、なかなかグループ学習のメンバーに入れてくれないことがあるようですが、私の留学の目的は勉強でしたので、現地の学生とのグループ学習に土日も活発に参加しました。
交換留学中に、カナダ モントリオールにあるMcGill Universityで、ビジネス・ケース・コンペティションが開催された際には、APUから参加する他の学生と共にAPUチームとして参加しました。コンペティションでは、与えられた企業の課題に対して、各チームが限られた時間内に問題解決案を導き出し、発表します。この時は残念ながら入賞することは出来ませんでした。今年の10月にタイのタマサート大学で開催されるビジネス・ケース・コンペティションに再びAPUチームのメンバーとして出場します。世界の大学生と競い合い、今度は上位入賞を目指します。
1回生の時、「First九州」に参加しました。英語基準の国際学生でグループを作り、九州圏内で調査活動をします。各グループには本当に困ったときにサポートしてくれる日本人の学生1名が同行してくれます。私はその学生と意気投合し、大親友になりました。APUの学生寮を退寮した後、彼と一緒にアパートをシェアして暮らしたほどです。彼が卒業してしまった現在でも連絡を取り合っています。彼は、APUでツーリズムを勉強していましたので、彼とスリランカに日本食のレストランを経営したいという夢を語り合っています。
また、APU卒業後にオーストラリアの大学院に進学しているネパール出身の先輩とは、スリランカとネパールに、安価で品質の良い生活用品を販売する企業を経営する夢を語っています。このような店が母国に出来れば、人々の生活の質向上につなげられると思っています。また、せっかく縁あって日本に留学しましたので、日本の企業に就職し、経験を積んでみたいとも思っています。夢がたくさんあります。
今まで、APUでは、新入生の新生活をサポートする活動(新入生オリエンテーションを実施する学生のピアサポートグループ)や、マルチカルチュラル・キャンプ(学生間の異文化交流を目的に実施する合宿)の総合リーダーをしたり、その他、さまざまな課外活動にも参加しています。しかし、私にとって大学生活で最も重視していることは勉強です。卒業論文も執筆する予定で、最優秀論文に選ばれることを目指しています。また、日系企業に就職するためには、日本語力が必須なので、TPP (環太平洋パートナーシップ協定)などに対する自分の意見を、日本語でも述べられるように、経営や経済分野の日本語力の強化に力を入れています。
APUにはたくさんのチャンスがあります。交換留学も含め、絶対何かに挑戦してください。新しい経験を積むことで、何か得られるものがきっとあります。APUで転がっているチャンスの中から、興味があるものを選び、それらを大いに生かしてください。
APUの「Off-campus Study Programs」は、4年間の学修の中で、一人ひとりの興味、関心に応じたプログラムを用意しています。
まずは、自分がこの先どうしたいのか考えることからはじめてみませんか?
プログラム一覧はこちらをご覧ください。
https://www.apu.ac.jp/home/exchange/content15/
入学希望者(国内学生)は、こちらへ
http://www.apumate.net/index.html