8. インターネット・SNS上のトラブルについて

現代は日々、SNSを通じて膨大な情報に触れることができ、ニュースや誰かの意見、話題の出来事など、スマートフォン1つで簡単に知ることができる時代です。しかしその中には誤った情報や意図的に加工された内容、偏った意見も少なくありません。特に、感情をあおる投稿や拡散されやすい情報には注意が必要です。「みんなが言ってるから」「いいねが多いから」といった理由だけで信じてしまうと、誤解やトラブルにつながる可能性もあります。
SNSを使う際には、「この情報は正確か」「出典は信頼できるか」「一方的な見方になっていないか」といった視点を持ち、冷静に判断する力を身につけることが大切です。情報に流されず、自分で考える習慣を持ちましょう。誤った情報を拡散するとあなた自身が加害者となる可能性もあります。

現代はSNS上に写真を掲載しただけで、その個人を特定することが簡単にできてしまいます。自分以外の人の写真や情報を無断で掲載すると、それはその人のプライバシー侵害となり、あなた自身が加害者となります。自分は良いと思っていても、相手は良いと思っているとは限りません。写真のみでなく、他人の行動を公開する前にも、必ず本人に事前に確認をしてください。

SNSでの日常のシェアは、友人とのつながりを深める便利な手段です。しかし、氏名・学校名・住所・顔写真・学生証・バイト先などの「個人情報」をうっかり投稿してしまうと、犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。
一度インターネット上に掲載された情報は、完全に消すことができません。親しい友人に向けたつもりでも、拡散されたり、悪用されたりする可能性があることを忘れないでください。
日常を発信するときには、「この情報、本当に出して大丈夫なのか」と一度立ち止まって確認する習慣を持ちましょう。あなた自身と周囲の人を守るためにも、SNSの使い方には十分な注意が必要です。

怒りに任せて、誰かの誹謗・中傷をSNS に書くことは非常に簡単です。しかしSNS 上での誹謗中傷は人権侵害となる可能性があり、名誉棄損罪や侮辱罪といった不法行為に該当します。また、匿名であったとしても、個人は特定されてしまいます。SNS上に掲載された情報はデジタルタトゥーとして残り続けますので、悪口や常識を逸した発言は絶対にしないでください。

SNSやネット掲示板で見かける「誰でもできる！短時間で高収入！」といった甘い言葉。その裏に潜んでいるのが、いわゆる「闇バイト」です。
最近では、大学生が犯罪に加担させられる事件も多発しており、「受け子」「出し子」「運び屋」など、知らないうちに詐欺や強盗の加害者になってしまうケースもあります。
一度関わってしまうと、「抜けられない」「脅される」「家族に被害が及ぶ」といった深刻な状況に陥ることもあります。「知らなかった」では済まされません。「楽して稼げる仕事」には必ず裏があります。怪しい誘いには絶対に乗らないようにしましょう。
不安なときは、スチューデント・オフィスに相談してください。自分の未来を守れるのは、あなた自身です。

最近、SNSや動画サイトなどで「オンラインカジノで楽に稼げる」「スマホで副業」などの宣伝を目にすることが増えています。しかし、こうしたオンラインカジノは日本国内では違法行為にあたり、利用するだけであなた自身が犯罪に問われるリスクがあります。
「バレなければ大丈夫」「友達もやってる」そんな軽い気持ちが、人生を大きく狂わせることがあります。カジノはエンターテインメントでも副業でもなく、法と生活を壊しかねない危険行為です。ネットの誘いには、絶対にのらないでください。

警視庁作成：オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です！

https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/onlinecasino/onlinecasino.html

総務省作成：オンラインカジノは犯罪です！

https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/trouble/reference/reference08.html