国際機関で働くことだけが「国際協力」ではありません。
APUには、国際機関だけではなく、様々な形で国際協力に携わる卒業生がたくさんいらっしゃいます。
みなさんにとっての「国際協力」ってなんですか?
APUの学生生活で自分に合ったキャリアのヒントを見つけてください。
たとえば、こんな風に国際協力に携わっている先輩たちがいます。
CASE 01
JICA 勤務
APUで出会った友達やインドネシアの踊りが私の原点
私は現在、インドネシアのジャカルタにおいて都市鉄道の設計・計画に従事しています。急速に発展するインドネシアで家族と一緒に生活する中で感じることは、活気と未来への確かな希望です。 私にとっての国際協力は、他者の思いを受け取り、同じく思いを託すことだと考えています。長い協力関係の中で築いてきた信頼は資産となり、信頼の基盤のもとで物事が進むことは国際協力分野でも同じです。国際協力を目指す皆さんには、ぜひAPUで異なる国の方々と交流し、様々な価値観に触れ、溶け込んでほしいです。そうすることで、あなただけの原点が構築され、きっと仕事にも役立ちます。 APUで出会った友達やインドネシアの踊りが私の原点です。JICAの仕事は地味ですが、原点があるからこそ、インドネシアに共感でき仕事の活力にもなっています!
APUの友人を通じて、インドのマイクロファイナンス機関でインターンシップ・国際協力の最初の原点
2017年
日銀大分支店に転勤し、アフリカネリカ米の父、坪井さんと出会い国際協力分野に行きたい思いが強くなる
2022年
3年間アフリカの開発に携わった後、家族でインドネシアへ
CASE 02
NGO (enpact) 勤務
International affairs careers are not limited to international organizations.
私の所属する会社は、起業家精神に力を与える国際NGOです。国際NGOでは、政府や国際開発協力機関と密に連携し、複数のステークホルダー間の架け橋を築きながら、中小企業や女性起業家へのインパクト創出に貢献することができます。私の場合は、ジャカルタ政府、ベルリン上院、アジア各国の省庁などと協力しました。私の使命には、新興経済国の中小企業や女性起業家が国際市場にアクセスし、事業資金を直接調達できるよう支援する能力開発プログラムの設計と実施も含まれます。
外交官になって世界中を飛び回るのが夢。
国際関係学を専攻し、英語以外のスキルとして日本語の勉強を決意
2010年
APU2年次(2010年夏)
在日アフガニスタン大使館と佐賀県国際交流協会でインターンシップ
2012年
院進学を見据え、2012年学士論文を書くことが重要になると気づく。
“Identity Politics” and “Peace Studies”のテーマに関心をもつ。
2013年
複数の内定を受け、2013年に東京の三菱自動車工業で職務経験を積む。経済協力と自動車ビジネスにおいて、自国(インドネシア)と日本の架け橋となっていることを実感。
3年生の時、日本で就職活動をすることを決意。
1)実社会で日本語を上達させるため。
2)製造業で専門的なスキルを身につけ、「外交官」や「国の代表」になるため
3)修士号取得のための資金を貯めるため
「Islam, Nationalism, and Peace: Case Study of Aceh Indonesia.」についての論文を完成。
幸いにも学部論文の優秀賞を受賞。
2017年
三菱自動車の “外交官 ”となり、インドネシアのさまざまな政府機関や省庁と関係を築く。
インドネシアでの投資プロジェクトと製造工場の設立をサポートし、3,000人の雇用を創出。
2017年には、スイスとギリシャのカントリー・コーディネーターとジュネーブ国際モーターショーのグローバル・イベント・コーディネーターという部署に異動。
フルタイムで働きながら、まだ修士号について考え、社会的インパクトに貢献。
2016年には、Refugee Empowerment Internationalでボランティア活動を始め、資金調達やイベント開催を手伝う。
同時に、修士号申請の準備も開始。
2019年、複数大学からオファーを受けた後、国際問題で修士号を取得するためにドイツに移住することを決意。
修士2年の時、enpactでプロジェクト・コーディネーターとして、ジャカルタ政府とベルリン上院の間のスマートシティプロジェクトの企画・実施に携わる。
現在はプロジェクト・マネージャーとして、アジア、アフリカ、中南米、東欧でさまざまなプロジェクトに携わっている。
CASE 03
ユネスコ南アジア地域事務所 勤務
ライフワークとして人道支援活動
ネパールで、高質な教育活動に関わる母の姿に刺激を受け、人道的活動に興味をもつようになりました。
若い頃からボランティア活動に参加し、大学入学後も取り組み続けました。
日本で学び、働いたことで、視野が広がり、異文化間協力のスキルが高まりました。
現在、ユネスコの教育部門の一員として、グローバル・シチズンシップ教育(GCED)と持続可能な開発のための教育(SDGs 4.7)に焦点を当てたプロジェクトを立案、実施しています。
私の仕事は、教育者や政策立案者の能力を高め、彼らに創造性と革新性を育む能力を与えることです。
また、それにより学習者がグローバルな課題に積極的に取り組み、より平和で包括的かつ持続可能な世界に貢献できる力を身につけるよう取り組んでいます。
もともと人道的活動に興味があったので、高校時代には、Bihani Social Venture、Informal Sector Service Center、Habitat for Humanityなど、ネパールのNGOやINGOでボランティア活動やインターンをした。
APUに入学し、国際関係を専攻。在学中は、公文式EICやワールドウィークを含む様々なプログラムを通し、子どもたちや学校の生徒たちと密接に関わった。
2016年
卒業後、修士課程に出願していたギャップイヤーに、公文式の自学自習メソッドからヒントを得て、ネパール国内で初等教育レベルの教師と生徒のための対話型学習ワークショップを開催した。
2017年
早稲田大学大学院 国際協力と平和構築研究科の修士課程にて、平和教育、特にネパールの学校を通じた平和教育の実施と影響について研究。
修士課程では、インドと日本、2か国のNGOでインターンをする機会があった。
インドでは、Child Rights and Youで、恵まれない子どもたちに対話型の学習セッションを提供したり、課外活動を企画したりする地元のNGOを支援した。
日本では、ICA文化事業協会(ICAジャパン)でインターンをし、ICAネパールと協力して月経中の健康に焦点を当てた教育プログラムやキャンペーンを企画した。
2020年
卒業後、エンワールド・ジャパンに人材コンサルタントとして勤務。
2022年
日本で2年間の就労後、開発セクターに対する自らの情熱を追いかける時が来たと思い、ネパールに帰国。
2022年
教育ユニットのプログラム・アソシエイトとしてユネスコ・カトマンズに加わり、気候変動教育、平和教育、
グローバル・シチズンシップ教育(地球志民教育)に焦点を当てたプロジェクトの設計と実施をサポートするロールに着任。
2024年
ユネスコ南アジア地域事務所でプログラム・コーディネーターの職に就き、現在、ブータン、ネパール、インド、スリランカ、モルディブ、バングラデシュの教育ユニットでプロジェクトを指揮、実施している。