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2016/02/09

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トピック
出版物
2015/12/21

2015年11月18日(水)、金城 盛彦 教授 (琉球大学 観光産業科学部)をお迎えし、 「観光のマクロ統計が抱える諸問題について」と題してRCAPSセミナーを開催いたしました。


【汪APS教授によるレポート】

琉球大学の金城盛彦教授が講演1.2時間をかけて、①沖縄観光の近況と課題、②沖縄観光 の課題と対策、③沖縄総合事務局の観光振興への取組、④(産業連関法による)観光の経 済効果は過大?、⑤TSA(Tourism Satellite Account)は使えない?について講演された のである。
講演において、出席者たちの興味を持たせるため、まず、グラフで「沖縄観光の近況と課 題」について、観光入域客数及び観光収入の推移、平均滞在日数、一人当たりの平均消費 金額、そして、沖縄観光の今後の課題と対策(滞在日数の長期化、外国人客の誘客拡大、 1人当たり消費額の向上など)について統計資料とグラフで紹介してくれた。
具体的には、滞在日数の長期化・観光消費額の向上等に向けた取組、オキナワン・カルチャ ーの観光メニュー化に向けた取組、人の流れの円滑化のため(交通渋滞緩和)の基盤整備、 沖縄観光の経済効果、国際基準の観光の経済効果の測り方などが挙げられる。
講演が終わってから、フロアからの質問も活発的である。質疑応答は30分が設定されてい たが、結局として10分オーバーし、講演は 午後5時10分に終了した。
なかなか中身のある講演ということで、出席者たちにとっていい勉強になると思う。

金城盛彦 教授

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セミナー
2015/12/18 2015年12月9日(水)、Shin Kwang-Yeong教授(Department of Sociology, Chung-Ang University)
をお迎えし、「Multiple Social Crises in South Korea: A Sociological Analysis」と題してRCAPS
セミナーを開催いたしました。


【児島真爾APS教授によるレポート】

シン教授は、今日の韓国における社会経済的問題について、表や視覚資料を用いて、講演されました。
まず、1997年の金融危機とその後、韓国政府が行った新自由主義的改革について説明しました。韓国
社会で最も重要な変化の一つは、不安定な条件の下で雇用される労働者を増やす労働の臨時雇用化で
した。社会保障が低水準であることを考えると、男女問わず、より多くの労働者が、不安定な雇用と
貧困に苦しんでいます。労働の臨時雇用化に関連して、シン教授は、急速な高齢化、高い自殺率、近
年の離婚率の上昇などによる家族の離散という、韓国社会が直面している3つの危機を突き止めました。
これらの現象は、同時に、不平等な社会の構築につながっています。
講演の後、活発な質疑応答が交わされました。
セミナー参加者らはそれぞれの出身国の状況と、韓国の事例とを比較し、質問しました。韓国の一部
の学生からは、教育の格差に対する懸念の声が上がった一方で、他の韓国の学生からは、ジェンダー
や女性の視点から不平等を問題視する声も聞かれました。


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セミナー
2015/12/17


2015年11月7日(土) ~ 8日(日)、立命館アジア太平洋研究センター(RCAPS)主催で「アジア太平洋カンファレンス2015」を開催しました。

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カンファレンス
2015/11/17

2015年10月27日(火)、石井正純氏をお迎えし、「Corporate Venturing and Open Innovation」と題してRCAPSセミナーを開催いたしました。

【中田行彦APS教授によるレポート】
シリコンバレーから石井正純様をお迎えし、シリコンバレーの現状をお聞きした。講演タイトルは「Corporate Venturing and Open Innovation」で、2015年10月27日(火)12:25からAPUにて英語で講演していただいた。

石井正純様は、日本IBMでシステム開発をされ、その間にスタンフォード大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得された。その後、McKinsey & Company社に入社され、経営コンサルティング活動をされた。1985年に、シリコンバレーにAZCA, Inc. を設立され、日本企業の米国進出等のコンサルティング活動をされている。また、2004年からベンチャーキャピタル会社Nonentiにも参画されている。このシリコンバレーでの活動を基に、講演していただいた。

まずシリコンバレーの歴史と現状が紹介された。そしてシリコンバレーのエコシステムとして、大学・研究機関、起業家、ベンチャーキャピタルと、インキューベーター、アクセラレーターから成り立っている。その結果、米国の投資の48%がシリコンバレーで行われ、世界的に著名な企業がシリコンバレーに密集している。つまり、カネと知の集積が、良い循環をもたらしている。

チェスブローは、企業内部と外部のアイデアを有機的に結合させ価値を創造する「オープンイノベーション」を提唱した。この「オープンイノベーション」がシリコンバレーを支えている。イノベーションを起こし続ける鍵は2つある。一つはOpenness(オープンネス)、二つ目は、Tolerance for Failure (失敗に対して寛容)である。日本の企業は、オープンイノベーションの考え方が欠如し、多くの分野でグローバル市場での競争を失った。企業も、積極的に外部の資源を利用する、Corporate Venturingの考え方が重要だ。

なお、石井正純氏は、APUの講演後、大分県の半導体クラスターの会員企業に対して、シリコンバレーからの視点で半導体関連企業の展望について講演された。




石井正純氏





司会:中田行彦APS教授

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