プログラム名: (ST) まち歩き(観光)の先進的取り組み、「長崎さるく」に学ぶ
担当教員: 吉澤 清良
プログラムに参加しようと思った理由
昨年の夏、ヨーロッパで行われた都市と地方における遺産観光業の違いについて比較するテーマのフィールド・スタディに参加しました。それをきっかけに、地方でのまちおこしを目的とした観光に興味を持ち、また日本国内での取り組みを学びたいと思ったことが今回長崎でのフィールド・スタディに参加した理由です。実際に足を運んで自分の目でものを見て、考え、体験することが非常に深い学びにつながるので、このような機会を積極的に活用しようと考えていました。
プログラムを通じて成長できたこと
「地方観光は経済的な面でビジネスとして観光を捉えている」という漠然な思い込みを取っ払うことができたことです。実際には、人と人同士の小さいながらに確かな繋がりが、また新たな人や観光客を引き寄せてまちおこしにつながっていることを学びました。また、長崎で観光業に携わる方々から、長崎に対する思いや、歴史など多くのお話を聞くことができ、時々質問を挟みながら、学んだことを自分と関連付けて吸収することができました。歴史多き長崎において実際に自分の足で様々な場所を訪れることで、幕末からの歴史やキリシタンについても興味を持ち、滞在が終わったあとも更に多くのことに興味が広がりました。
プログラムに興味を持っている学生の皆さんへのメッセージ
他の学部・学問に比べてSTの分野である観光学というのは、独学が難しく、キャンパスでの座学のみでは十分に学びが得られない分野であると感じていました。そのため積極的にその土地へ足を運び、体験し、自分の興味を広げていくことにとても意味があると思います。フィールド・スタディでは個人的な旅行では学ぶことができない知識や、出会うことができない人との関わりがたくさんあります。また、一緒に行く仲間たちや先生と、自分の感じたことや疑問を気軽に投げかけ話し合うことができる環境は非常に貴重です。そこで学んだ知識だけでなく、長崎で出会った人々との関係はフィールド・スタディが終わっても、貴重な教養・財産になると思います。