プログラム名:(APS)障害と社会
担当教員: 山形 辰史
山形教授が率いるフィールド・スタディ「障害と社会」において、別府市亀川の「太陽の家」近くにあるスーパー、サンストアでの経験を機に、私は変革の旅が始まった。強く印象に残ったのは、身体に障がいのある店員の存在で、私がもともと持っていた「障がいを持つ人は雇用において乗り越えられない壁に直面する」という先入観に疑問が投げかけられた。 彼らの献身的な姿勢と能力を目の当たりにして、雇用は単なる慈善行為ではなく、個人が自己価値を認識し、社会に有意義に貢献するための強力な手段であるということをはっきりと認識することができた。
ホンダ、三菱、オムロン、ソニーなど、「太陽の家」に関連する著名な企業を訪問するうちに、私の探求はさらに深まった。 日本はテクノロジーを通じて障がい者に身体的支援を提供するだけに留まらず、雇用の機会を積極的に創出しているのである。 この全人的なアプローチは、単なる福祉政策の枠を超え、障がいがある個人が自己価値を高めることができる社会環境を促進する。 また、このフィールド・スタディでのもう一つのユニークな経験は、APU での車椅子体験だ。体験を通じ、たとえ小さな改善であってもキャンパスをより障がい者に優しい場所にすることができるということに気が付いた。これらの事実は、物理的なアクセシビリティに取り組むだけでなく、障がい者のケアにおける精神的および社会的側面を考慮することの重要性を改めて浮き彫りにした。 また、日本は障がい者に優しい国として認められているにもかかわらず、さらなる強化が必要な分野も明らかになった。
「太陽の家」のモットー「慈善ではなく、チャンスだ」が私の反省の本質を表している。 これは、雇用の機会を提供することは慈善行為ではなく、共生社会の促進に向けた不可欠なステップであるという考えを反映している。 私は、今後、より多くの国がこれに倣い、障がい者の雇用問題を優先していくことを期待している。 雇用の価値を自尊心と社会貢献の触媒として認識することで、あらゆる能力を持つ個人に活躍の機会が与えられる世界を作り出すことができる。