寄付活用のご報告
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皆様、こんにちは。私の名前はシェラブ・サムテンと申します。ヒマラヤの小さな国、ブータン王国の出身です。私たちの国では、真の進歩は富によって測られるのではなく、幸福や自然との調和によって測られるという信念に導かれています。山々が空に届くこの国で育つ中で、私はいつもその山々の向こうに広がる世界を夢見ていました。そして、いつの日か日本の広大な海のほとりに立つことになるとは、子どもの頃には想像もしていませんでした。
現在、私はAPUで経営学を学んでおり、オペレーショナル・アントレプレナーシップを専攻したいと考えています。私の夢は、単に利益を生むだけでなく、文化を守り、地域社会を支え、環境に配慮するグローバルな社会起業家になることです。私は「誰かを助けることにつながらない成功には意味がない」と心から信じており、人々を第一に考える企業を創りたいと考えています。限られた機会しかない発展途上国で育った経験から、どんなに小さなチャンスも大切であることを知っています。そして今、この貴重な機会をいただいたからこそ、それを活かして意味のある何かを築きたいと決意しています。
APUでの学生生活では、学問に励むだけでなく、グローバルな人間としても成長したいと考えています。ケースコンペティションやビジネスピッチ、文化活動、リーダーシップ活動など、自分の考えを試し、視野を広げる挑戦に積極的に取り組みたいです。また、世界をより深く理解するために、交換留学にも参加したいと思っています。APUの多文化環境は、会話のひとつひとつが新しい視点を開く場であり、すでに私自身と未来の見方を大きく変えてくれました。
日本での経験もまた、私に大きな影響を与えています。人々の親切さ、日常生活の調和、伝統と革新の融合――これらすべてが日々私を刺激してくれます。ここで初めて目にした海のそばに立つという単純な体験さえも、これまで自分が歩んできた道のり、そしてこれから目指す道のりを思い起こさせてくれます。
グローバル・リーダーシップ奨学金の寄付者の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のご支援は単なる経済的援助ではなく、可能性の贈り物です。ヒマラヤの小さな谷から来た私が、世界の学びと無限の可能性に踏み出すことを可能にしてくださいました。かつては環境のせいで大きすぎると思われた夢に翼を与えてくださったのです。
皆様の信頼に応えるため、私は恩返しをし、優しさをもってリードし、APUで学んだ精神をどこへ行っても携えていくことをお約束します。心の底から、ありがとうございます。