ご支援をお考えの皆様へ(学長あいさつ)

GlobalからDiversity and Inclusionへ

APUは2000年の開学以来、これまで166ヵ国・地域からの学生を受け入れ、多文化協働環境を実現し、実践力のあるグローバル人材を育成して参りました。2023年には新学部を開設し、第2の開学を迎えたAPUは新たなステージに立っています。

世界の様々な地域で続く紛争、難民問題、貧困・格差社会、それらによって引き起こされる世界の分断、さらには気候変動・自然災害による環境破壊など、現代社会は複雑化し混迷を深めています。このような時代だからこそ、APUは従来の枠を越えて新しい大学の在り方を模索し、その実現を図る「Leap Beyond Global」を展開します。このビジョンに基づき、APUは世界に先駆けてDiversity and Inclusion (D&I)の実践と人材育成を行い、地域社会や産業界にD&Iの価値を創出し、さらにD&Iの視点から社会課題を解決していきます。共生社会の実現に向けて、私たちは世界をより良くするために必要不可欠な存在となります。

また、APUは大学コミュニティの拡充にも力を入れます。年齢や社会的な役割にとらわれず、様々な属性や立場の人々が交流し合う、新たなプラットフォームとなることを目指しています。これによって、これまでのコミュニティを超えた新たな知見やアイディアが生まれ、社会課題に対する共通の解決策が生まれるでしょう。私たちは、ライフロング・ラーナーが集うコミュニティを形成し、人生のあらゆる段階で学び続ける意欲的な人々が共創し合える場を提供します。

最後に、大学の役割・機能の拡張についてです。APUは、社会を変革する機能を持つ大学として、教育・研究・社会貢献だけでなく、「社会課題・地域課題の抽出とデザイン」、「課題解決のための共創」、「プロトタイピング・実証」、「テストフィールドの提供」、「課題解決人材ネットワークのハブ」などの機能をさらに充実していきます。APUは、社会問題解決の中心として、課題解決人材のネットワークを結びつけ、新しい時代において大きな社会的インパクトを生み出す存在となるでしょう。

在学生とご家族、卒業生や地域の方々、そしてご寄付を頂戴している国内外のAPUファンの皆さまに、これらのビジョンへ賛同し、応援いただけることで、APUは更なる飛躍を遂げることができます。皆さまのこれまでのご支援に心より感謝し、今後も皆さまの温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

立命館アジア太平洋大学 学長 / 学校法人立命館 副総長
米山 裕

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