2006年5月17日(水)、APUは本学アカデミック・アドバイザーでロンドン大学名誉教授のロナルド・P・ドア氏を招へいし、特別講義とセミナーを開催しました。ドア氏は半世紀にわたり日本社会や企業を研究しており、日本的経営を世界に向けて初めて紹介した日本研究の第一人者です。
講義では、「古代アジアと将来のアジア」をテーマに、「中国史である『三国志』は、日本でも江戸時代に書物として庶民に知られるようになり、現代ではコンピューターゲームとして親しまれている」という例をあげ、「このように日本や韓国、中国など隣国の人々は、共通の伝統や文化を保有している。歴史が本やゲームになったように、古代アジアの文化と現代アジアの文化や財産は繋がっていることを認識し、アジア諸国は将来に向けての互いの関係を構築すべき」と流暢な日本語で聴講者に語りかけました。
質疑応答では、学生から領土問題など現在の日本とアジア諸国の関係についての質問が多く投げかけられました。
その後のセミナーでは「Whose company is it and whose should it be?」をテーマに英語で「企業は誰のものか」について講演しました。
学生や一般の方などおよそ170名は、ドア氏の貴重な言葉の一つひとつに熱心に耳を傾けました。 |

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