APUでは2005年度より、学部カリキュラムの改革、収容定員の増加、そして学際的教育・研究組織である5つのインスティテュートの設置などに取り組む「APUニュー・チャレンジ」を推進し、2006年度より実践の段階を迎えました。
またAPUニュー・チャレンジの一環として、実践的な学習や体験を重視した、海外における現地参加型学習プログラム「グローバル・アクティブ・ラーニング」を展開します。
 このプログラムは、座学で知識を修得した後、学習目標に応じた、言語研修プログラムや国内外でのインターンシップ、フィールドスタディへの参加を通じて、実社会で通用する調査・提案能力などを身につけることを目的としています。
APUでは、皆さんの在学中に一度はこうしたプログラムに参加できるよう取り組みを進めていきます。

どのようなプログラムがありますか どのような効果が期待できますか APUでの学修と両立はできますか

どのようなプログラムがありますか
 
 

 海外留学や言語研修プログラム、国内外でのインターンシップやフィールド・スタディ、教員と現地調査を行うプロジェクト研究といった言語能力や学術的リサーチ能力を養成するためのプログラムはもちろん、社会的・国際的連携によるコーオプ教育(Cooperative Education)、ボランティア研究といったAPU学生のために実施されるプログラムもあります。いずれも回生に関わらず参加でき、言語運用能力の向上はもちろん、キャリアディベロップメントなどへも大いに役立つでしょう。

1 英語イマージョンプログラム
英語運用能力向上のために開発された海外研修プログラムです。APU独自のものと立命館大学と共同で実施するものがあります。

1-1 プログラム名:
シンガポール国立大学(NUS)
英語イマージョンプログラム


派遣期間:3週間
概 要:
Centre for English Language Communicationで集中的に学ぶAPU学生の特別プログラムで、下記のいずれかに参加します。

 
 


■プログラム1
少人数のクラス編成で、スピーキング能力向上に重点を置いています。またシンガポールの歴史や文化、産業を知るための講義や市内フィールドワーク、プレゼンテーションを実施する講義、NUS学生とのディスカッションなども含まれます。体得した英語運用能力をすぐに実践し、定着をはかるための創意工夫がこらされています。

■プログラム2
APUの英語開講科目をスムーズに受講できる能力を養うプログラムです。Academic WritingやAcademic Readingなどのスキルや、テーマ設定した複数の講義を受講し、徹底的に学修します。




1-2 プログラム名:
ワシントン大学/iLEAP英語イマージョンプログラム
「クリティカルサービスと市民社会(CSCS)」


派遣期間:15週間
概 要:
ワシントン大学における英語運用能力向上のための集中講義に加えて、アメリカの市民社会組織におけるサービスラーニングを実践し、市民社会に大きな影響を与えている概念や理論を理解することをテーマとしたプログラムです。地域のNGOでの体験、ワシントン大学や他大学の学生とのディスカッション、「クリティカルサービスと市民社会に関するセミナー」、地域開発や市民社会などを紹介する講義を受講します。

 
NUS英語イマージョンプログラムに参加して
原 悠祐
(APS1回生、日本)

  現地では、5人程度の少人数クラスで勉強しました。これまでは、英語を学ばなければいけないという義務感がありましたが、このプログラムで英語の魅力に気づき、純粋に楽しめました。また、NUSでは日本研究会に所属したのですが、日本の文化を知らない自分に気づいたり、現地の学生と交流することでアジアから見た日本を考えたりと、英語力向上だけでなく様々な発見のある充実した体験ができました。





2 テーマ別プログラム

東南アジアの文化・社会に触れ、振り返り討議※などを通じてアジア太平洋学を学ぶ動機付けをし、今後のAPUでの学修テーマを探求するきっかけ作りを目的としています。

プログラム名:
東南アジア体験フィールドワーク(タイ)


派遣期間:11日間
概要:
タイ国バンコク市内視察や現地財団法人への訪問・講義を通して、スラムなどアジア都市の諸問題について考え、毎夕食後に意見交換をします。他にも、引率教員のガイダンスのもと、学生のみで異文化オリエンテーリングを企画、遂行します。これは、課題に沿って、目的地までタイ各地を4日間にわたって回りながら情報収集や調査などのフィールワークを行い、結論を導きだすという企画です。これにより、自立性や小集団でのコミュニケーション能力の向上が期待できます。研修後は、研修全体の振り返り討議※を行うと同時に、講義「異文化間コミュニケーション入門」やウェブを通じて学内・外に成果を発表し、学修内容の定着を目指します。

※振り返り討議
異文化に対する気付きや異文化に接した際の気持ちを討論すること

 
教学部副部長
近藤 祐一


 テーマ別プログラムは、海外学習未経験者や低回生の学生が、海外で学ぶ第一歩を踏み出すことができるように、11日間という短期間としました。このプログラムに参加し、自分の限界を知ることや、現地の人々との交流を通じたさまざまな「気付き」のきっかけにしてほしいですね。また東南アジアを知ることで、プログラム終了後はAPUで学ぶ多数のアジアからの学生との新たな交流も生まれることでしょう。

 


どのような効果が期待できますか
 
 

 例えば、現地でアジア太平洋言語の運用能力向上を目指すと同時に、現地の地域事情や社会問題について現地出身の国際学生と共にフィールドワークを行うことで、言語学習と地域理解の相乗効果を高めることができます。また、国際機関で共同研究やインターンシップに参加することにより、調査・研究能力を向上させることも期待されます。
  テーマ別プログラムの場合であれば、国際的な環境の中で講義や実習を通して、理念と実践との関係をより深く理解するようになり、将来の進路について明確な展望が拓く機会となるでしょう。

 

APUでの学修と両立はできますか
 
 

 プログラムによって単位数は異なりますが、合格の評価を受けたプログラム修了者については単位認定が可能で、英語開講として認定されるプログラムもあります。ただし、認定した単位数分の単位認定料(プログラム参加年度の授業料Bに基づく)が必要です。プログラム実施期間は、夏・冬セッションを利用したものや、クオーター内で完結するものを用意し、より参加しやすい工夫がされています。

 

◇そのほか詳細はアカデミック・オフィス(アクティブ・ラーニング担当)へお問い合わせください。
 Email:
 intl@apu.ac.jp



 今回ご紹介したアクティブ・ラーニングだけでなく、APUでは、様々な「APUニューチャレンジ」の実践段階を迎えており、今年度、複数の学問領域を横断する学際的教育・研究機関である「ツーリズム&ホスピタリティ」「健康・環境・生命」「国際戦略」「ICT (Information and Communications Technology)」「言語」に関する5つのインスティテュートを設置しました。
  各インスティテュートでは、独自のカリキュラムを有する学士過程の融合的教育プログラム「クロスオーバー・アドヴァンスト・プログラム(CAP)」を開設します。既存の2学部の学問領域を融合(クロスオーバー)させるプログラムとして、学士過程から大学院(修士・博士)への接続も視野に入れたリーダー養成のための高度(アドヴァンスト)な内容を提供します。
  こうしたCAPやアクティブ・ラーニングの本格的な推進に伴って、新たな教員を迎えて体制を強化しました。

     
PORTER
Edgar A.
インスティテュート
副本部長
  轟 博志
インスティテュート
教務主任(THP)
  GHOTBI
Nader
インスティテュート
教務主任(HLS)
  山本 晋
インスティテュート
教務主任(ICT)




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