APUでは、従来の大学院専門分野に加えて、
2006年秋よりドイツのトリア単科大学(ドイツ・ラインラント州の州立大学)との
環境管理共同修士号プログラムを開始します。
近年、日本とドイツの関係は特に緊密化し、
現在は「日本におけるドイツ年2005 / 2006」として、
学術・文化・経済・科学といった多方面のドイツからの情報発信と、
関連する様々なイベントが展開されてきました。
こうした動きを受けて、
DAAD(ドイツ学術交流会)−IMAT(原料流通マネジメント)大学院コースの
日本開設として、ドイツ政府の全面的支援のもとに行われる
今回のプログラムとその設立に携わってきた2名の教授をご紹介します。


 
トリア単科大学・
ベルケンフェルド
環境キャンパス
原料流通マネジメント
担任教授
研究領域:
持続可能エネルギーと
応用原料流通マネジメント
  APU副学長(企画担当)
研究領域:
アジア太平洋地域の
都市と環境



トリア単科大学/IfaSについて

 トリア単科大学は、環境学部を有し、環境管理で知られるドイツ有数の大学です。プログラムは、トリア単科大学の応用マテリアル・フロー・マネジメント研究所(IfaS)が2004年9月に提案し、実現に至りました。IfaSは2001年10月30日に設立された新しい教育機関ですが、2003年以降は、マテリアル・フロー・マネジメントにおける州環境技術権限ネットワークセンターも兼任するなど、ドイツにおける環境管理の中心的機関であり、環境工学だけでなく、経済・政治・生態学・技術・コミュニケーション分野とも深く連携・共同している学際的な機関でもあります。

プログラムの目的と特徴

 今回のプログラムの実現は、APUとIfaSとの大学間の共同プログラムという枠を超え、日本の学位のグローバル・スタンダード化、および高等教育における新たな学問分野開拓を通した国際競争力の強化、アジア太平洋地域の緊急の課題である環境問題について問題分析を行い、解決のための政策立案、さらには技術的対策をできる文理融合のプロフェッショナルな人材の育成に大きく貢献するものです。具体的には、APU大学院アジア太平洋研究科国際協力政策専攻環境管理コース(GSA-ICP)とトリア専門大学国際原料流通マネジメント研究科が共同で全科目英語による授業を実施します。所定の単位を修得した学生には、APUでは「Master of Science(International Cooperation Policy)」、トリア単科大学では「Master of Engineering」の学位を授与します。つまり、2年間で日本及びドイツ(1999年のボローニャ宣言によりドイツの学位は、EU共通)双方の修士学位を取得できるにとどまらず、学位の種別も一方は文系、他方は理系という、前例のない国際学術共同学位プログラムという特徴を有しています。

教育プログラムの概要

 国際原料流通マネジメントプログラムでは、工学、経済学、環境科学を組み合わせることにより、技術経営戦略を考える複合的な教学を提供します。エネルギー、水資源、廃棄物、その他原料流通分野の技術を革新的に応用することで、ステークホルダーネットワークの管理、ライフサイクルアセスメント、そして持続可能な開発の実現へとつなげていきます。プログラムの中では、ドイツの企業でインターンシップを行い、より実践的な知識と経験を身につけることができます。

<コースの構成>

■1年目:
 IfaSの教授陣がAPUで講義
 第1セメスター:
 Technology and Ecology, 
 Technological Management、ゼミ
 第2セメスター:
 Material Flow Management,
 Intercultural Communications、ゼミ
■2年目:
 第3セメスター:
 IfaSにて講義(インターンシップ)
 第4セメスター:
 IfaSにて修士論文作成

 APUでは、2006年度より展開しているAPUニュー・チャレンジの一つとして健康・環境・生命インスティテュートを設置しました。本プログラムは、このインスティテュートの一環に位置付けられ、学部で健康・環境・生命インスティテュートを専攻した学生が大学院でトリア単科大学院に1年間留学することも可能です。また、EU全体の共通の学位が取得できる(ボローニャ宣言)ことで、学生の皆さんの学びの一更なる国際化が期待できます。
 新しい魅力的なプログラムが、いよいよ始まります。是非、参加下さい。




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