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別府市長による特別講義を実施 別府市制100周年記念事業で

  • 講演会・シンポジウム
  • 社会連携
2024/08/02

7月10日(水)、別府市の長野恭紘市長が、サステイナビリティ観光学部客員教授として、 「Legacy & Sustainability世界遺産バースに学ぶまちづくり~次の100年に向けて~」をテーマに講義しました。

長野市長は講義の中で、「姉妹都市とは、お互いの知見を共有しながら付加価値を創造し、課題解決できるパートナーであることが理想だ」と述べ、これまでの姉妹都市交流で得られた行政、文化、スポーツなどの知見や実績を紹介しました。バース市はイギリス唯一の温泉地であり、2021年にはユネスコ世界文化遺産「ヨーロッパの大温泉保養都市群」に登録されました。バース市の先進的な地域活性化の事例を紹介し、別府市が持続可能な観光地域をどのように形成していくか、その戦略を「新湯治ウェルネス・ツーリズム」事業と合わせて説明しました。科学的データで裏付けられた温泉の効能を活用し、医療、美容、健康に特化した特別な体験を提供し、ウェルネス市場で戦略的に観光を推進する狙いを説明しました。

同講義には、この夏に初めてバース市で実施する、APUのフィールドスタディプログラムに参加する学生や大学院生も参加しました。講義は一般にも開放され、およそ30名が参加し、総勢およそ90名が聴講しました。講義の終盤には質疑応答や意見交換が行われ、外国人観光客への温泉の利用方法の案内やサポート、別府市の個性豊かな温泉や地域の特性を活かした観光について多くの質問が寄せられました。長野市長は、それぞれの質問に丁寧に回答しました。
長野市長は、観光は「市民の幸せ」を達成するための手段であり、目的ではないと強調し、手段と目的を取り違えると方法や結果が大きく変わってしまうため、常に留意して政策を考える必要があると述べました。