10月21日、コルスンスキー駐日ウクライナ大使及びグロッサーマン多摩大学上級研究員によるRCAPSセミナーを開催しました。
[佐藤教授(APS)によるレポート]
セミナーは、コルスンスキー駐日ウクライナ大使による約20分間のレクチャーから始まりました。大使は、ロシア軍の侵攻による破壊と人権侵害の状況と、ウクライナが国際社会から受けた支援について説明しました。大使の講演に続いて、グロッサーマン氏は、ウクライナ戦争のよる広範な影響と、米国およびその他の主要国(インド、日本、ヨーロッパ諸国を含む)の対応について、インド太平洋地域に焦点をあてて具体的な例を交えて約 15分間話しました。
その後、モデレーターの佐藤教授が 2つの講演を総合して、聴衆が洞察に満ちた質問をするためのとばくちとなるよう、大使とグロッサーマン氏の両方に質問を投げかけました。その中で平野助教(APS)は、佐藤教授からの質問に対し、ロシアが拒否権を発動出来ない、国際的な法的訴求の可能性について話しました。また大使は、国連におけるロシアのソビエト連邦からの代表権継承の違法性について、非常に興味深い点を挙げました。
質疑応答セッションでは、聴衆からの活発な質問が続きました。大使はセミナー後にも個別に質問に答え、最後にセミナーに対し、また聴衆との質の高い議論に、感謝の意を表しました。
セミナーには 90 名が参加し、2022 年度 RCAPS セミナーの中で最多となりました。