2012/06/10

熊本で期待される有機太陽電池について講演 中田AP-IMACセンター長

アジア太平洋イノベーション・マネジメント・センター センター長中田行彦教授が、熊本で期待される有機太陽電池について講演を行いました。

熊本県は、日本有数の半導体関連産業の集積が進むとともに、近年の太陽電池工場2社の進出により太陽電池関連産業が新たな地域産業の柱となりつつあります。さらに、有機エレクトロニクス産業を半導体、自動車産業につぐ地域の次世代リーディング産業として育成することを目的に、種々の活動をしています。具体的には、独立行政法人 科学技術振興機構からの装置費獲得、文科省地域イノベーションの採択、補助金の獲得等、研究資金・装置の獲得に多大の実績を上げています。

今後、有機エレクトロニクスに対する人材育成が必要であると、くまもと有機エレクトロニクス連携エリアから、有機太陽電池に関する講演の依頼がありました。

このため、2012年6月8日(金) 10:00~12:00に、熊本県産業技術センターにて、「期待される有機太陽電池:「死の谷」を超えるには?」という演題で、中田行彦教授が講演を行いました。

まず、サムソンとLGが今年55インチのテレビを発表した有機エレクトロルミネッセンス(EL)について紹介しました。そして、酸化物半導体(IGZO)という高性能薄膜トランジスタを用いた有機EL素子を紹介しました。

次に、種々の太陽電池(単結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン薄膜太陽電池、化合物薄膜太陽電池、有機薄膜太陽電池等)について、技術と事業の発展の歴史を述べ、有機太陽電池へのヒントを紹介しました。

また、スタンフォード大学における太陽電池に関する産学官連携の事例を紹介して、産学官連携の在り方と各々の相互作用の促進が重要であることを述べました。

質疑応答では、研究開発のスピードを促進する方法、有機太陽電池の応用分野等の質問がでました。

今後、有機エレクトロニクス産業を促進するため産学官連携の組織がつくられる予定で、熊本の有機太陽電池を含めた有機エレクトロニクスの発展が期待されます。

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