APU教員がグローバル・インクルージョン・フォーラムに参加
- 研究
2026年8月20日から23日にかけて、タイ・バンコクのSasin School of Managementで、「Global Inclusion Forum: Navigating Paradoxes, Cultural Nuances, and New Realities(グローバル・インクルージョン・フォーラム:パラドックス、文化的多様性、新たな現実への対応)」が開催されました。本フォーラムのテーマは、「西洋中心の枠組みを超えた、多様な文化的背景に根差したインクルージョンのあり方」です。 APUのCenter for Inclusive Leadership(CIL)は協力機関として参画し、フォーラムの組織委員を務めた国際経営学部のLailani Alcantara教授をはじめ、Pajaree Ackaradejruangsri教授、Santiago Ruiz-Navas准教授、Long Tam Pham助教、教育開発・学修支援センターのカッティング美紀教授、アジア太平洋学部の大賀哲教授が参加しました。また、経営管理研究科2年のBijoyさん(バングラデシュ)が、運営スタッフの一員としてフォーラムの運営支援に携わりました。
8月20日には、世界の事例から包摂の理論と実践を学ぶ書籍『The Global Handbook of Inclusion』の執筆者を対象としたワークショップが開催されました。大賀教授は、日本の障害者支援団体において知的障害のある成人を対象に実施した哲学対話の実践をもとに、「誰もが平等に発言する機会を持つだけでは、真のインクルージョンは実現しない」と論じる研究を紹介しました。また、Pham助教が共同執筆した研究では、ミャンマーのクーデター後、多文化環境の大学に在籍するミャンマー人学生が下した選択に着目し、「インクルージョンは平和な状況だからこそ実現できるのか」という問いを提起しました。さらに、CIL副ディレクターのPeter W. Roux准教授はオンラインで参加し、アフリカの思想である「Ubuntu(ウブントゥ)」の視点からインクルージョンのあり方を再考する研究を発表しました。
翌21日には、Ackaradejruangsri教授が、Ruiz-Navas准教授およびAlcantara教授とともに、集団間バイアスに関するワークショップを実施しました。参加者は、内集団・外集団バイアスが多文化チームに与える影響について学び、それらを認識し適切に対処するための実践的な演習に取り組みました。また午後には、Alcantara教授が登壇者の一人として、インクルージョン・ラボを担当し、B LabおよびB Corpの事例を通じて、企業活動における正義、公平性、多様性、インクルージョンの推進について議論を行いました。
8月22日には、カッティング教授が共同研究者とともに研究発表を行いました。セッションでは、多文化環境における「居場所感(Belonging)」を西洋的な評価指標のみで捉えることの限界や、日本の多文化グループワークにおいてインクルージョンを実現する要因について発表しました。
本フォーラムでは、APUの教員・学生が多文化環境におけるインクルージョンに関する研究成果や実践知を国際的に発信するとともに、包摂的な社会の実現に向けた課題や実践について議論を深めました。






