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研究の社会的インパクトを探る:ブレント・リッチー教授を迎えた教員研修会を開催

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2025/07/25

2025年7月9日(水)、クイーンズランド大学のブレント・リッチー教授を招いた教員研修会が国際経営学部の主催で開催され、20名以上の教員が参加しました。「研究が学術界と社会に与えるインパクトとは?」をテーマに行われたセッションでは、研究成果を広く社会に届けるための視点やスキルの修得を目的に、実践的なヒントや戦略が共有されました。

リッチー教授は、観光リスクマネジメントや学術出版の分野で、国際的に活躍されています。研修会では、自らの豊富な研究経験と学術誌の編集委員としての知見をもとに、インパクトのある研究の設計・実施に向けた具体的なアプローチを紹介しました。研究の社会的意義をどう示すか、ジャーナルのリジェクト(論文採択拒否)にどう向き合うか、研究・教育・社会との連携をどう一体的に進めるかなど、日々直面する課題に対して実用的な見解が共有されました。

研修会には、国際経営学部の齊藤広晃准教授と国際経営学部のリコ・ルゴ・シンディ・ダヤナ准教授もゲストスピーカーとして登壇しました。自身の研究・出版の経験をもとに、困難をどう乗り越えたか、どのようにして研究計画を立て、投稿先のジャーナルを選んでいったかなど、リアルな声が共有されました。これらの経験談は参加者の活発な議論を引き出し、研究実践における気づきと学びを促す良い機会となりました。

プレゼンテーションやパネルディスカッション、質疑応答を交えながら進行した本研修会は、参加者同士の意見交換や情報共有の場としても大きな意義を持ちました。学部の垣根を越えて研究文化のさらなる活性化を目指す今回の試みは、若手からベテランまで幅広い教員にとって刺激的な機会となり、「研究とは何のために行うのか」という根本的な問いに立ち返る貴重な場となりました。

ブレント・リッチー教授を迎えた教員研修会
ブレント・リッチー教授を迎えた教員研修会