講義:オーガニックをおおいたの日常に|立命館アジア太平洋大学

イベントレポート

講義:オーガニックをおおいたの日常に

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CILの教授法研究・イベント助成を受けていらっしゃるマヒチ先生がCILの研究の一環として、おおいたオーガニックマーケットを主催している後藤亜希子さんをお招きし、「オーガニックをおおいたの日常に」と題して講演を行われました。

ゲスト講義:オーガニックをおおいたの日常に

マヒチ ファエゼ准教授を研究代表者とするCIL研究プロジェクト「Examining the potentials and challenges of grassroots activism as a pedagogical framework for implementing inclusive sustainable development in societies, locally, regionally and globally」の一環として、2021年6月21日、おおいたオーガニックマーケットの創設者、後藤亜紀子さんがAPU学生に向けて講義を行いました。後藤さんはオーガニックフードとこれまでの関わりや「薬としての食べ物」という考え方が大分市で毎週開催されているオーガニックマーケットの創業理念としてどのようになり得たのかについて話して下さいました。地域のオーガニック農家が直面している現在および将来の課題について触れる一方で、日本におけるオーガニックマーケットムーブメントの歴史的な発展についてもお話になりました。さらに、以下のようなテーマで講演が行われました。
a) 日本における過去と現在のオーガニック農家の傾向
b) オーガニック農業に関する各自治体の法律
c) 日本におけるオーガニックな食べ物と様々な農業の方法
d) 毎週のおおいたオーガニックマーケットと毎年のオーガニックフェスタの影響
e) 今後の日本の農業と食物製造の課題

学生の学びを活性しオンラインクラスの多様性に対応するべく、学生たちに母国の耕地面積に対するオーガニック農業の面積の割合を調べるように指示しました。その結果、世界のほとんどの国でオーガニック農業は比較的低い比率であることが発表されました。最後に後藤さんはオーガニック農業からこれまでに学んだことを学生たちに伝え、人間の健康と生物圏との関係、この分野でのリーダーシップの必要性、環境保護のための方法としての健康的な食品の栽培の価値を強調しました。講演後30分間の質疑応答では、学生たちから質問や意見が寄せられました。多くの学生が、大分市周辺のオーガニック農家でのボランティア活動や、おおいたオーガニックマーケットの見学に興味を示しました。おおいたオーガニックマーケットは毎週土曜日(第5土曜日を除く)、午前9:00から12:00、「豊 yutaka oita souvenirs」で開催されています。
https://www.facebook.com/oita.organicmarket

レポート作成者:マヒチ ファエゼ准教授

謝辞:齋藤 元子さん(翻訳)、ルウ ピーター准教授(APU 教育開発・学修支援センター)