APUは開学より、地元自治体をはじめ、国内外の多様な方々からの温かいご支援をいただき、成長してきました。お陰様でAPUは2010年開学10周年を迎えます。今回はAPUの次の10年を見据え、本学のアドバイザリー・コミッティメンバーのお一人であるインドネシア共和国特命全権大使H. ユスル・アンワル閣下とカセム学長がAPUの教育、世界で求められる人材をテーマに対談を行いました。

 


私たちがAPUで挑戦していることは、
学生に自分のベストを尽くす
決意を植え付けることです。(カセム学長)

カセム学長 私たちがAPUで挑戦していることの一つは、学問の感覚および自分のベストを尽くす決意を植え付けることです。
教室内であれ、スポーツであれ、文化活動であれ、本学の教師はこのメッセージで一貫しています。その結果、本学は、日本の文部科学省においても、学生がよく学ぶ大学として高い評価をいただいています。知的な厳しさを持つことによって、何が正しく、何が間違っているかを問うことになります。様々な他の人間との付き合いを通して行動し、他人を理解し、許し、そして共に取り組むようになります。

アンワル大使 そうですね。私は先般、APUで学長とインドネシアウィークの時に、若々しく楽しそうな学生たちの顔を見ました。私は学生たちがいかに意欲的であるかがわかり、とてもうれしく思いました。文化的なイベントの際においても、他とよく協力して行動しています。多くの他の国の学生たちがインドネシアの民族衣装を着ていても、何の垣根もありませんでした。大学全体で見られるとてもよい反応に非常に驚きました。ホールは満員でしたね。

カセム学長 大使もお気づきのように、本学のインドネシア人の学生たちは輝いています。教室でも課外活動でも秀でています。彼らは他の多くの学生を取り巻く社会構造なのです。彼らは無意識に非常に重要なメッセージをインドネシアからもたらしてくれます。

アンワル大使 特に、2008年はインドネシアと日本にとって、外交50年を記念する幸運の年です。私たちはこの先も止まることなく、さらにまた50年と永遠の友好関係を築いていくでしょう。私たちは心と心の関係や人と人との関係の精神を学んでいます。
インドネシアの学生が世界の平和と結束へ向けて貢献できると望んでいます。

カセム学長 人材開発に関して、何か特にインドネシアがフォーカスを当てていらっしゃることがありますか?

アンワル大使 インドネシアは大きな国ですから私たちはどの専門性も吸収することができます。
社会科学、人文学や他のどの分野の学問であっても、すべての人にとって学ぶべきところがあります。
私たちは認識や論理良識ある人材を求めています。今日、多くの人々が我々の将来の経済は資源を基盤としたものではなく、知識に基礎を置いた経済になると信じています。頭脳のある人々が世界をリードすることになるでしょう。



成功と、明るい未来のためには3つのカギしかありません。
第一によく学ぶこと、第二によく学ぶこと、
そして第三によく学ぶことです。(アンワル大使)

カセム学長 2010年、私たちは10周年を迎えます。APUが次の10年でどのように成長していくかに関して、何かアドバイスをいただけますか?

アンワル大使 大学はその最も重要な課題なるものに焦点を当てるべきです。それは、人類に付加価値を創造し身につけさせることを通して人材の質を向上させることです。これがあなた方の大学の使命であり、他に策を弄することではありません。大学の先生方は人創りに専念すべきです。人生のあらゆる状況において成功することよりも、良い哲学を教えて下さい。知識人として良き理論を教えるべきです。実務の教育機関としてよりも、むしろ専門的教育・研究の機関であることに努力を集中して下さい。繰り返しになりますが、現実の政治的な問題に捉われず、現在の平等な政策を継続することが絶対に正しい方向です。そうすれば、みんながキャンパスで生き生きとしていられるのです。

カセム学長 有難うございます。私は大使がおっしゃったことを胸に刻み、それを教職員と共有して教育研究機関としての高度化を図って行きたいと思います。
最後に、何かAPUの学生に向けてメッセージをお願いします。

アンワル大使 成功と、明るい未来のためには3つのカギしかありません。第一によく学ぶこと、第二によく学ぶこと、そして第三によく学ぶことです。





【学長対談】
H.ユスル.アンワル閣下
−駐日インドネシア共和国特命全権大使−
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