教育目標
アジア太平洋学部は、激動する21世紀の地球社会のパラダイム転換を牽引するアジア太平洋地域の多様な社会、政治、経済、文化やその独自性に関する総合的理解を目指し、アジア太平洋地域が直面する多様な諸問題を解決するための社会科学の基礎的・専門的知識による問題解決能力および実践力を修得させる教育環境を提供する。同時に同地域の持続的発展と共生に貢献する、専門性、共感能力、コミュニケーション能力、インテグリティ(高潔さ・ぶれない芯の強さ)を備えた学生を育成することを目的とする。
3つのポリシー
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
アジア太平洋学部は、アジア太平洋学部学部則に定めた教育研究上の目的を達するため、卒業要件を定めるとともに、ディプロマ・ポリシーを以下のように定める。
ディプロマ・ポリシー
アジア太平洋学部は、所属する学生が、激動する 21 世紀の地球社会のパラダイム転換を牽引するアジア太平洋地域の深い知見とアジア太平洋地域を含む国際社会における行動力を獲得することを目的として、以下の6項目を定める。
- 1.アジア太平洋地域の社会、政治、経済、文化やその独自性を包括的かつ深く理解することができる。
- 2.低回生では社会科学、すなわち社会学、政治学、経済学の基礎的知識や理論、方法論を理解することができる。
- 3.社会学、政治学、経済学のそれぞれを基盤とする「文化・社会・メディア」「国際関係」「グローバル経済」の3つの学修分野のいずれかの専門的知識や理論、方法論を理解することができる。
- 4.アジア太平洋地域のリアリティに臨み、問題解決能力、実践力を獲得する。
- 5.さまざまなテーマ(サブ・ディシプリン)を扱うことができる少人数クラス(セミナー)において専門的な視点から4年間の学修および研究成果を卒業論文、卒業レポートに結実することができる。
- 6.アジア太平洋地域の持続的発展と共生を目指し、4年間のキャンパス内外での多文化環境を含む多様な経験により、アジア太平洋地域のリーダーとなるべく共感能力、コミュニケーション能力、インテグリティ(高潔さ・ぶれない芯の強さ)を獲得する。
卒業要件
- 所定の期間在学し、以下に定める履修要件を満たし、要卒科目を合計 124 単位以上修得すること。
- 共通教育科目40 単位以上の修得。ただし、以下の要件を満たすこと。
①日本語基準学生は英語科目 24 単位以上、英語基準学生は日本語科目 16 単位以上の修得。ただし、入学時の言語運用能力によって、英語科目、日本語科目の免除制度を別に設ける。
②3つの学修分野で指定されたそれぞれの学部専門入門科目から 1 科目ずつ合計 6 単位以上を修得。 - APS 専門教育科目 62 単位以上の修得。ただし、選択した学修分野で指定された専門教育科目 36単位以上の修得。
- 卒業研究Ⅱの単位修得。
- 日本語基準国内学生は英語で開講される共通教養科目もしくは専門教育科目 20 単位以上の修得
- なお、詳細な履修要件は、アジア太平洋学部学部則に定める
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育課程編成方針
- (科目配置:共通)
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- 共通教育科目、専門教育科目に区分し、これを 4年間に配当して編成する。
- (科目配置:共通教育科目)
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- 共通教育科目は言語教育科目および共通教養科目に区分し、言語教育科目は英語科目、日本語科目、AP 言語科目(中国語、韓国語、マレー・インドネシア語、スペイン語、タイ語、ベトナム語)および特定講義科目に区分する。
- 共通教養科目は、APU リテラシー科目、学部専門入門科目、世界市民基盤科目から構成される。
- APU リテラシー分野は、本学の学生として必要な国内外の知識を深め、本学の多文化環境を最大限に活用して学びを深めていくための方法論を修得するための科目群とする。
- 学部専門入門分野は、各学部での専門的な学びの導入となる科目群とする。
- 世界市民基盤分野は、学部専門教育の枠組みに収まらない多様な科目群とし、人文科学・社会科学 ・自然科学の諸領域にわたる豊かな知識・教養を涵養するために配置する。
- (科目配置:専門教育科目)
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- 専門教育科目は、コア科目、演習科目、学部共通 A科目、学部共通 B科目および学修分野科目に区分し、学修分野科目は国際関係、文化・社会・メディアおよびグローバル経済に区分する。
- コア科目は、APSの理念と目的を理解するための科目とする。
- 学修分野科目は、APSの教学を構成する3つの学修分野の知識を修得する科目群とする。
- 演習科目は、学生の興味・関心に即した少人数の演習形式で深めていく科目群とする。当該科目において個別最適化されたそれぞれのテーマに基づいて専門的な学びを深めていく。
- 共通科目は、特殊講義、フィールドスタディなどは学修分野に関わらず有益な知識・経験を得るための科目群とする。
- (カリキュラム・マップ)
- カリキュラム・マップ(科目と修得できる力の対応表)は、APU ホームページで公開。
カリキュラム・マップはこちら
教育課程実施方針
- (授業科目の開講)
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- 英語、日本語のどちらを修得しても入学でき、反対言語を学修しつつ、どちらの言語でも卒業ができるよう、アジア太平洋学部学部則記載科目を原則として日英 2 言語でそれぞれ開講する。
- 大学およびアジア太平洋学部が掲げる方針にしたがって、オフキャンパス・プログラムの開講拡充を進める。
- 全ての授業科目は、学生の体系的学修を最大限に可能にする学期・曜日時限に開講する。
- (授業科目の運営)
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- 全ての授業科目は、大学設置基準および学則を遵守し、授業科目の方法に応じて、当該授業科目による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して運営するものとする。
- それぞれの授業科目は、当該授業科目がカリキュラム・マップにおける位置付けを踏まえて、当該授業科目において学生に身につけさせる学修目標( Learning Goals )および学修目的( Learning Objectives)を確実に学生が習得するようにシラバスを設計し、当該授業科目を運営するものとする。
- 全ての授業科目は、APU の多文化環境を教育に十分に活用して、双方向かつ国際学生・国内学生が協働する「多文化協働学修」を追求する。
- 授業科目を担当する教員は、授業評価アンケート、成績評価問い合わせ、補講など、授業科目の運営に関して定められた諸制度を遵守しなければならない。
学生受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
学士課程
立命館アジア太平洋大学(APU)の基本理念「自由・平和・ヒューマニティ」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」に共感し、世界から集う学生とともに学び、異なる文化と価値観の違いを認めて理解し合い、多文化・多言語キャンパスからなる大学コミュニティにおいて日英両語で積極的に交流し、相互の学びに貢献する意思を持った学生を求める。
このような学びを行うために APU に入学する学士課程の学生には、以下の資質・能力などを有することを求める。
- (1) 知識・技能
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- 大学での学習に必要な基本的知識。
- 大学での学習を遂行するために必要な英語または日本語の能力。
- (2) 思考力・判断力・表現力
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- 主体的に課題を発見し問題解決に取り組むためのクリティカル・シンキングと分析力、創造力。
- 情報を正確に読み解く力、自分の考えを的確に表現し論理的に説明する力や数的思考力。
- (3)主体性・多様性・協働性
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- 目標に向かう行動力、やり抜く力。
- 他者との相互理解に基づき他者を巻き込みつつ、他者に貢献する態度。
- 多文化教育環境を十分に活用し「多文化協働学修」に参画する意欲。
アジア太平洋学部
- (1)アジア太平洋地域を中心にグローバルな社会における「文化・社会・メディア」「国際関係」「グローバル経済」についての興味・関心。
- (2)社会、政治、経済を中心に社会科学の分野を勉強していくことができる基礎的な力。
- (3)アジア太平洋学部での専門領域の文献を理解し、論述できるための基本的な読解力と文章力。
- (4)自分の興味、関心を追求し、それを明確に表現する力。
- (5)多くの情報を統合し、多角的に物事を考え、それらをまとめあげる力。