アジア太平洋研究科(GSA)は、
世界や社会の問題を分析し、政策を考える大学院です。
今回は、「アジア太平洋学専攻(APS)」にスポットを当ててご紹介します。



アジア太平洋学専攻(APS)では、

 修士課程に当たるGSAM-APS(博士前期課程)と、博士課程であるGSAD-APS(博士後期課程)から「アジア太平洋学の構築」を目指しています。APUは、その名前が示すようにアジア太平洋地域に大学全体で関わっていこうとしていますが、大学院では、その将来を模索することに重点を置いています。
この数十年で、アジア太平洋地域は急速に発展を遂げました。その成長ぶりは今後、西洋文明に代わり、科学技術や社会のあり方などについて指導的役割を果たすのではないかと期待されるほどです。しかし、非西洋国が先進国化するには軋轢が予想されます。自らを世界の中にどう位置づけ、多様なアイデンティティに向き合うかが鍵になります。その結果は、将来に発展や平和、安定をもたらすかもしれないし、逆に混乱を招くかもしれません。アジア太平洋地域の勃興は、正の面と負になりうる面の両方を抱えています。世界の構図が変わろうとしている中、GSAと「アジア太平洋学」は、この変化に望ましい指針を与えることを目指しています。

研究の特徴

 大学院では、院生と教員が一体となり未知の世界を探ります。理論を学び、先行研究を踏まえた上で、新たな研究素材を求め、人類の知識と知恵に、さらなる研究成果を積み上げることに挑むのです。本学での研究は、学際的なアプローチを必要とするアジア太平洋地域の現実的な課題に取り組んでいます。例えば、「国民国家と移民」「地域振興と地域通貨や都鄙(とひ)関係」「経済開発と政治・ジェンダーの関係」「グローバリゼーションと地域主義」など、極めて広い分野にわたっています。研究の切り口は異なってはいても、いずれもこの地域の「将来」に関わる方向を向き、未来を創造できる研究者と学問を育むことを考えています。

※修士課程(博士前期課程)には、「国際協力政策専攻(ICP)」もあります。




研究を深めるため、学内進学しました。

JOSHI Pratyoush B.
(アジア太平洋研究科 博士前期課程
アジア太平洋学専攻1回生、ネパール)


 APU大学院を選んだ主な理由は、教授と学生が多様性に富んでいるからです。アジア太平洋地域を理解することは、APUで展開しているように、異なった見解や、様々な地域の民族の考え方を理解することから始まると思います。政治的、社会的、経済的、歴史的背景を学び、世界中から集まった人々と議論することで、幅広い視野を持つことができました。
 私はAPUで学士号を取得し大学院に進みましたが、密度の高い大学院の授業に驚いています。少人数クラスなので、社会科学分野で重要な「議論する力」が、通常の講義以上に身につきます。新しい図書館のオンライン・データベース情報が便利で、授業同様、論文の作成にも役立つでしょう。
APUは新しい分、可能性があると信じています。なぜなら、歴史的なことだけでなく社会的、政治的、経済的なことも含め、アジア太平洋地域全体を理解しようと努めているからです。


刺激的な環境で、博士号取得を目指しています。

KUMARASINGHE Pivithuru Janak
(アジア太平洋研究科 博士後期課程
アジア太平洋学専攻1回生、スリランカ)


 私はこれまでスリランカで数年間働いていましたが、より優れた技術を習得したいと思っていました。 APUの博士課程に私が探していたプログラムがあることを見つけ、入学を決めました。ここでのプログラムはとても厳しいのですが、それだけに非常に価値があるものです。特に研究においては、自分自身の関心領域にあっていましたし、オフィスのスタッフの方々同様にアカデミック面もフレキシブルで、プログラムが学生の需要を満たすようにとても助けてくれます。
 先生方はそれぞれの分野の専門家です。一対一で課題の批評や、研究のアイディアを議論し多くの時間を費やしてくださいます。ここまで個人指導に親身になっていただくことに驚きました。また、研究における会議やワークショップ、およびセミナーに参加し、自身の専門とは異なるさまざまな領域の研究者と会い、他の学問分野の知識を高めるためによい機会に恵まれながら刺激を受けています。




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