(2006年3月APM卒業、日本)

在学時に校友会実行委員として、APU校友会夢応援プロジェクトを最初に立ち上げた。現在は福岡で勤務。

(進行役)
(APM3回生、日本)


在学生と校友の橋渡し役であるAPU校友会実行委員会代表。APU内での校友会関連企画を手がける他、校友会主催イベントのサポートも行っている。

(2004年3月APM卒業、カナダ)

APU第1期生。福岡で勤務。APU校友会のイベントに積極的に参加する他、立命館全体の福岡県校友会幹事としても活動している。


 2006年秋現在で、APUの校友(卒業生)は、
国際1183名、国内1299名、計2482名を数えます。
 2003年3月に発足したAPU校友会は、在学生で組織するAPU校友会実行委員会と協力して、世界各地へ羽ばたいた校友と在学生双方の交流を深め、校友会を活気あるものにしようと日々奮闘しています。
 今回は2名の校友と校友会実行委員会の代表が、
これまでの歩みを振り返りながら、今後の校友会への想いを語り合いました。




校友会実行委員の活動は、
自分自身の成長にもつながります。

 

  現在APU校友会(APU Student & Alumni Association)は、役員が中心となり、会の運営方針の決定やWebサイトの運営、イベントの開催などを行っています。APU在学生で組織された「校友会実行委員会」は校友会と在学生をつなぐ役割を担い、校友会主催イベントのサポートや、キャンパス内で在学生を対象とした校友会イベントを開催することで、校友会の活動を積極的にアピールし、在学時から校友会の認知度を高めようとする活動を行っています。
  この秋は、九州・関西・関東と、地域別に校友会主催の懇親会を企画し、そのトップを切って、天空祭初日の10月28日(土)、別府市内で「九州校友会懇親会」を行いました。参加した40名以上の卒業生・在学生・教職員は再会を喜び合い、楽しいひと時を過ごしました。

後藤 今回初めて、校友会が主催して地域別に懇親会を開きました。別府で参加したDavidさん、いかがでしたか?
David 天空祭にあわせた別府での開催でしたから、正直もっとたくさん集まって欲しかったという気持ちもありますね。でも参加してあらためて、このAPUネットワークは大切にしていきたいと実感しました。
後藤 私達校友会実行委員会は、離れた校友の皆さんに、今のAPUを見てもらいたいと思って、カセム学長からのメッセージや、建設中の校舎を撮影し、各会場で上映しました。別府では実際に参加もしましたが、初めて会った方でも会話が弾んで、最後には自分の悩みを親身になって聞いてくれました。こうした関係が持てるのもAPUでつながっている先輩・後輩ならではの良さですよね。


人と人とが出会う “きっかけ”になって欲しいという
気持ちが「夢応援プロジェクト」のはじまり。

 

 在学中、門脇さんは校友会実行委員として活動し、現在も実行委員の主要な企画事業のひとつである「夢応援プロジェクト(通称:夢プロ)」を立ち上げました。
  夢プロは、卒業後の進路を考える2、3回生に向けて、就職活動を終えた4回生や社会人となった校友が、自分たちの経験をフィードバックし、後輩の疑問や不安を解消しようという画期的な企画です。

後藤 門脇さんが夢プロを立ち上げたのは、どういうきっかけだったのですか?
門脇 一番のきっかけは、私自身がAPUを離れ、いつも一緒だった仲間にも会えない中で、未体験の就職活動を行った時に不安や孤独を感じたことでしょうか。そんな時、卒業した先輩達がかけてくれた励ましや応援の言葉がとてもありがたかったのです。自分も後輩にAPU生の可能性を伝えたい、そのためにできることはないかと考えました。
後藤 実際に行動に移すのは大変でしたか?
門脇 自分が思いついたプランを何人かに話したら、たった2日間で20人ものメンバーが集まって実現できました。みんな私と同じように、就職活動などを通じてAPUに対する想いを再確認して、それを後輩に伝えたい、と考えたようです。
人は人との出会いで成長するものですよね。夢プロが学年を越えて人と出会う“きっかけ”に、そして一人ひとりが自分の夢に向き合う“きっかけ”になればと考えました。だから第1回のテーマを「きっかけはカフェテリア」としたんです。
後藤 今年の7月に行った夢プロには、Davidさんも参加して下さいましたね。いかがでしたか?
David 私も含めて多くの国際学生は、来日する前から夢や目標ははっきりしていると思うのです。でも就職活動は、外国人としての大変さもありました。そうした自分の体験を話すことで、国際学生が感じている不安や苦労を軽くしてあげられればという気持ちでした。
門脇 それに卒業して働き始めた私たちにとっては、自分の原点を思い出す良いきっかけにもなると思います。


















国際大学“APU”の校友会としてできること
 

 現在のAPUの校友会の課題は、より多くの在学生・校友の皆さん、特に国際学生に、APU校友会の活動を知ってもらい、参加してもらうこと。この課題をクリアするために、何が必要かを考えた時、日本の校友会と世界の校友会の意識の違いが話題になりました。

後藤 Davidさんはどんな思いで校友会活動に参加しているのですか?
David 世界の校友会は日本とは意識が大きく違うので、私はそれを伝えたいという気持ちがあります。国際学生の参加率が低いのは、校友会の存在を知らないだけでなく、活動の目的が分からないのではないでしょうか。
後藤 意識の違いってどういうものですか?
David 日本ではいわゆる「仲間の会」。でも海外ではボランティア活動やチャリティを行います。結果、校友会の活動が、地域や国からの大学の評価を高めることにつながるのです。
門脇 なるほど。スマトラ沖地震の時、私はまだAPU生で、APUを通して色々と活動できましたが、卒業していたら何もできなかったかもしれません。でもAPUというつながりのコアがあれば、同じAPUで学んだ友人の国で起きたことに対して何ができるのか、在学生と校友が話し合うこともできるし、可能性が広がりそうですね。
後藤 全くその通りですね。募金するとしても、個人でするのか、APUを通すかでは、意味合いも変わると思います。
門脇 国際大学の校友会としてどう活動していくか、目的がしっかりすれば校友会の存在もさらに強固なものになるでしょうね。
 


これから校友会を広げて行く為に必要なのは、
太いパイプと仕組み。

 

 多くのAPU生が望む理想の校友会を創るためにまず必要なのは、校友会の存在を広く知ってもらうこと。ただ、国際大学であるがゆえに、卒業後に帰国したり、就職して海外へ出て連絡が途切れてしまうケースも。APUの校友会に大切なものは何でしょう?

後藤 私が校友会実行委員になったのは、人間関係が広がると思ったからです。実際に先輩達とタテの繋がりができただけでなく、在学生同士のヨコの繋がりも強くなりました。これは校友会という組織だからこそ築ける人間関係ですよね。卒業してから入るのが校友会、ではなく、学生の時から参加できる校友会づくりを行えば、卒業しても立場が「校友」に変わるだけで、在学時と同じように活動に参加してもらえるのではと期待しています。そのために、今私達が積極的に校友会をアピールする活動を続けていかなくてはいけません。
門脇 同時に、卒業してAPUから離れても自分から積極的に参加できる「仕組みづくり」も大切ですよね。たとえばWebサイトを活用した交流とか。
後藤 世界各地に存在するAPU校友とコミュニケーションを取るためには、Webが最も重要なツールだという意見は多く挙がっています。今回、より多くの在学生、校友の皆さんにアクセスしてもらえるようにサイトをリニューアルしました。校友の方からリレー式でエッセイを投稿してもらう企画など、見て楽しいWebサイト作りを目指しています。
門脇 Webを通じて情報発信できれば、APUを離れたメンバーが東京や、海外で集まろうという呼びかけもできると思うんです。
David APUからイギリスに留学する人は多いため、イギリスにはAPUの会ができているそうです。これって素晴らしい事ですよね。交換留学の派遣先の国にいる校友に連絡が取れて、現地の情報などを事前に教えてもらえたら、準備も楽だし不安も少なくなる。何より初めての国に行っても先輩に会えます。
こうしてそれぞれの場所で存在するネットワークを維持するためには、パイプ、つまりWebの役割は大きいでしょう。
後藤 APUは日本初とも言える国際大学だから、卒業生が増えてきた今、APUネットワークの基礎をどう築いていくかが大きな鍵になると思います。お互いが手を組んで発展していけば10年後、20年後には、世界のあらゆる場所で活躍するAPU校友のネットワークができる。それってすごいことになるな!って今からワクワクします。
門脇 APUで感じた、国や宗教を越えて人としてわかりあえる感覚が、これからの社会や企業でのリアルな問題を解決できるかもしれないと思います。校友会があるから共有できる経験もありますよね。これからもみんなでアイディアを出して校友会を盛り上げていきましょう。



APU校友会サイトがリニューアル!



特別企画

キャンパスライフリポート
<座談会>
APU発展の一翼を担うAPU校友会
APU校友会サイトがリニューアル!
バックナンバーはこちら
進路・就職
アカデミックリポート
インフォメーション
(c)copyright 2006 RITSUMEIKAN ASIA PACIFIC UNIVERSITY ホームへAPU
専門家からのメッセージへ