明石 康
  元国際連合事務次長 / 立命館大学大学院客員教授

 
 APUの学生達は、日々多様なオピニオンに触れ、何千何百というものの考え方を受け入れながら自分の考えをまとめ、日本の役割を決めていく力が自然に身に付く環境に生きているのが最大の利点です。率直な質問をどんどん投げかけてきて人懐こい。日本で最も良い大学のひとつだという印象をさらに深めました。
 今回のシンポジウムに参加して、世界の問題はメディアで語られているほど簡単に解決できるものではなく、かと言ってその問題から離れて生きていくことはできないことを実感できたのではないでしょうか。学生時代から、こうした問題の本質を正面から捉え、追求し、学ぶ機会があることは、職業人になってもきっと役立つに違いありません。

THAKUR Ramesh
  国連大学上級副学長

 
 APUの学生は素晴らしい活躍を見せてくれました。扱う問題について深く考察し、理路整然と発表できていましたし、いわゆる「国際的な専門家」の前でも怯んだ様子はありませんでした。
 大学は若い知性を育て、世界における自国の立場について熟考し、世界がいかに日常の暮らしに影響を及ぼすのかということを教える「発想の市場」であると考えています。このシンポジウムへの参加を通して、APUの学生の皆さんが自己を取り巻く世界の現実を認識し、世界の人々にとってより良い生活を築くための理想や構想を妨げない決断ができるようになって欲しいと願っています。

SIDHU Waheguru Pal Singh
  インターナショナル ピース アカデミー
シニア アソシエイト
 
 新たな方向性を示す、活発で興味深い議論が行われ、大変建設的なシンポジウムになったと思います。そして学生のプレゼンテーションは素晴らしい出来でした。特筆に価するのは大半の学生にとって英語は第二言語であるということです。
 現在私は、20カ国・地域から集まった約30人が働く小さな組織にいます。このような多文化環境は、APUと同様、各自が異なった見解を出し合い、ある事柄に対応する際にもそれぞれの意見が反映されてより大きな感性が育つこともあり、大変重要な意味を持ちます。
 皆さんには、今後も日々国際的な事柄や国連の活動を注視し続けて欲しいと思います。国連は、新しい考えや見解、そして人材を必要としています。私はAPUで学ぶ皆さんが、特に平和な世界づくりに積極的に貢献できると確信しています。

Monte CASSIM
  学校法人立命館副総長、立命館アジア太平洋大学学長

 
 現在、集団安全保障について国会等で議論が始まっています。国際テロ対策や大量破壊兵器の抑制、また武装集団に対する対策や先制攻撃をどう正当化するかなどが、大変重要な課題です。今回、APUでこうした議論に学生が参加する機会を与えてくださいました国連大学、インターナショナル ピース アカデミーに感謝いたします。
 例え対立する立場にあろうと、相互に尊敬があれば建設的な議論ができるということを、学生たちは知ることができました。大学が中立の立場を活用して、国際社会に貢献できるこうした場を設けることが出来たことも大変嬉しく思います。
 75カ国・地域から集った若き頭脳を刺激するため、時間を割いて尽力してくださった専門家の方々に感謝いたします。皆さんに触発された若者たちは、近い将来、現在世界にあふれている様々な正義感を超えて、真に人道的な心構えによって社会の発展に力を尽くすことになるだろうと確信しています。

 


APU学生が国連シンポジウムに挑む!
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