10月18日(月)から23日(土)まで、
APUと立命館大学を会場に、
学校法人立命館、国連大学、
インターナショナル ピース アカデミーの共催で、
国連専門家会議が開催されました。
期間中は「イラク危機と世界秩序」をテーマに、
世界各国から集まった専門家が議論を交わした他、
APUでは一般市民や在学生を対象とした
公開セミナーや、学生代表によるプレゼンテーション
といったイベントも行われました。
今回は、それぞれの役割を担って
このシンポジウムに参加したAPU学生の皆さんからの
リポートをご紹介します。



スチューデント ジャーナリスト リポート

DE LOS SANTOS, Rajan Noe Fernandez
(APS4回生、フィリピン)


 シンポジウムのイベントをジャーナリストとして日々取材することで、ニュースを書く力を磨き、現在起こっている問題についての理解を深める機会になったと思います。
 高度に学術的で、専門性の高いこのイベントを取材する責任は大きなものでしたが、ジャーナリスト・グループは皆、友好的且つ協力的で、お互い支えあって活動しました。ジャーナリストにとって、事前の準備は不可欠なので、今回私たちのグループを担当して下さったHANN George先生の指導の下、詳しく調査し、参加する専門家が書かれた資料を読みました。これらの準備が、6日間のイベントにおける交流とインタビューを成功に導いたのだと思います。
 最初は参加者としての立場と、ジャーナリストとしての役割を区別するのが難しく、議論やプレゼンテーションに没頭してしまい、時々記録をとるのを忘れたり、引用を拾いそびれたりしましたが、グループのメンバーの協力でそういったミスをカバーすることができました。議論や記事作成のために遅くまで残って作業することもしばしばありました。
 シンポジウムの間、大量破壊兵器の問題について、仮説に基づく質疑応答が交わされました。意見や事例などが挙げられ、キャリアやインターンシップの可能性までが議論にのぼりました。専門家の皆さんが、自分の専門分野に関することにも関わらず、常に学生と対等な立場でやり取りしてくださったことに感銘を受けました。
 シンポジウムでの学術研究の経験を通し、現在私は卒業論文のために安全保障問題について調べたいと思っています。そして卒業直後から国際関係の仕事に従事できるようASEANやIPAのような機関でインターンをしたいと思います。


リエゾン スタッフ グループ リポート

山野 貴子
(APS4回生、日本)


 リエゾンの主な仕事は、来学なさった専門家の皆さんと行動を共にし、会議の準備のお手伝いやスケジュールに沿って会場などのご案内を行うことでした。専門家の方との距離が一番近いので、まずはそれぞれの皆さんの現在の活動などについてネットで調べ、さらにAPUの概要も勉強しておきました。実際に同行すると、APUについて多く質問され、事前に準備をしていて良かったと実感しました。
 初日は緊張の連続でしたが、とにかく皆さんに失礼のないようにと心がけました。夜開催されたWelcome Receptionで、尊敬する明石康先生とお話できるチャンスがあったこと、そして、専門家の皆さんから「学生と直接話が出来て、良い時間を過ごせた」という声が聞かれたことで、ようやく緊張も解けてきました。また、貴重なClosed Workshopにも参加でき、白熱した討論を直接聞く機会に恵まれました。
 今まさに現場で活躍されている専門家の方々から、現在の取り組んでいることや研究者としてここに至る経緯などを聞くことができたのは本当に価値の高い経験でした。皆さんが歩んで来られた道が無数であるように、私自身にも様々な可能性があるということを直接教えていただいたと感じています。


「北朝鮮と核問題」をテーマにプレゼンテーションを行った


湯井 雅志 (APS3回生、日本)&
VAN EGMOND Jesse(APS4回生、オランダ)


 8月に中国・上海で開催された「ハーバード大学主催国際学生会議2004」で、安全保障問題についての分科会に参加することが決まった時、この会議で学び得たことを国連シンポジウムの中で発表してみないかという提案がAPUからありました。名の知れた、まさにその道の‘専門家’を前に発表することは決して容易ではないとは感じましたが、これも自分達にとっては大きなチャレンジだと考えて、会議に臨みました。
 発表は「北朝鮮は本当に脅威であるのか?」という根本的な問題からアプローチしました。確かに北朝鮮の核開発は、核兵器を持たない周辺国にとっては脅威ですが、「核抑止論」という考え方でみれば、北朝鮮も自国防衛のため核兵器を装備することが許されるのではないかという議論が私たちの主張の中心です。
 発表後には国連の専門家の方々から、結論の導き方や別のアプローチの方法など実りあるアドバイスをいただきました。今回国連シンポジウムという舞台でプレゼンテーションを行い、私たちは大きな自信を持つことができました。同時に私たちの力、APUスピリットを示すことができたという達成感を持つことができました。



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