人材育成目的
経営管理研究科は、マネジメントに関する深い理解、職業倫理の深い認識、ビジネスグローバリゼーションに対する深い洞察力をもって、グローバル化する企業やその他組織に関する経営上の諸問題の解決のために中心的な役割を担う総合的マネジメント人材またはリーダーを育成することをミッションとする。
3つのポリシー
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
経営管理研究科では、「立命館アジア太平洋大学経営管理研究科研究科則」に定める教育目的を達成するために、修了要件を定めるとともに、修了時までに達成すべき4つのラーニング・アウトカムを定めている。
修了要件
- 指定された期間在籍し、以下の履修条件に従い、44単位以上取得すること。
- 基礎分析科目6単位、コア・ビジネス・ファンダメンタル科目18単位、キャップ・ストーン科目2単位、選択科目8単位以上、演習科目6単位を取得すること。ただし、自由科目は修了に必要な単位数に含まれない。
- 演習科目を修了し、経営管理研究科が定める要件と期待される基準を満たすリサーチプロジェクトを完成させること。
- 履修条件の詳細については、立命館アジア太平洋大学経営管理研究科研究科則に定めるものとする。
学修成果(ラーニング・アウトカム)
- 1.BUSINESS ETHICS & SOCIAL RESPONSIBILITY ビジネス倫理と社会的責任
-
- 1-a)グローバルなビジネスと社会の関係を多面的に理解し、倫理と社会的責任に関する複雑な問題を認識し、考察する。
- 1-b)現代のビジネスにおける課題が与える倫理・社会的責任上の影響を評価する。
- 2.ADVANCED MANAGEMENT KNOWLEDGE & SKILLS 上級マネジメント知識とスキル
-
- 2-a)専門分野における高度な経営知識やビジネスコンセプトの理解を示す。
- 2-b)ビジネス上の問題を検討するために、高度な分析ツール(質的または量的)を使用する。
- 2-c)持続可能なビジネスソリューションを考案するために、機能的知識を統合する。
- 2-d)ビジネスの場での文章、口頭でのプレゼンテーション、交渉において、高度なコミュニケーションスキルを発揮する。
- 3.CREATIVITY & INNOVATION 創造性と革新性
-
- 3-a)ビジネスの場におけるイノベーションの機会と課題を特定する。
- 3-b)ビジネスまたは研究プロジェクトにおいて、創造的かつ革新的なソリューションを設計する。
- 4.GLOBAL PERSPECTIVE グローバルな視点
-
- 4-a)グローバル化した世界のビジネス、経済、社会の複雑性と相互関連性の包括的な理解を示す。
- 4-b)アジア太平洋地域の観点から、持続可能な開発のための問題を診断し、機会を発見する。
- 4.MULTICULTURALISM, DIVERSITY & INCLUSION 多文化主義、多様性、包摂性
-
- 5-a)効果的リーダーシップとチーム開発の理論を用いて、多様性と包摂性を促進する。
- 5-b)多様性を活用しチームとして成果を挙げる能力を示す。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育課程編成方針
- (科目配置)
-
- 基礎分析科目、コア・ビジネス・ファンダメンタル科目、キャップストーン科目、選択科目、演習科目、固有専門関連科目、体験学習科目、および自由科目に区分し、これを2 年間に配当して編成する。
- 基礎分析科目は、APU の大学院生として必要な技能を修得するための科目群とする。
- コア・ビジネス・ファンダメンタル科目は、APUの 大学院生として必要な知識を修得するための科目群とする。
- キャップストーン科目は、学習と討論によりテーマの体系的な理解を深め、修得するための科目とする。
- 選択科目は、日本的経営、会計とファイナンス、マーケティングとマネジメント、イノベーションとオペレーション・マネジメントの4 つの研究分野から、研究を深めるうえで必要な知識を修得するための科目群とする。
- 演習科目は、学生の研究上の興味・関心から専門分野を演習形式で研究を深めていく科目群とする。
- 固有専門関連科目は、研究分野に関わらず有益な知識を得るための科目群とする。
- 自由科目は、日本語を修得するための科目群とする。
- 体験学習科目はビジネスの知識とスキルを実践的かつ体験的な学習を通じて深める科目群とする。
教育課程実施方針
- (授業科目の開講)
-
- 自由科目を除く経営管理研究科研究科則記載科目を英語で開講する。
- 全ての授業科目は、学生の体系的学習を最大限に可能にする学期・曜日時限に開講する。
- (授業科目の運営)
-
- 全ての授業科目は、大学設置基準および学則を遵守し、授業科目の方法に応じて、当該授業科目 による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して運営するものとする。
- それぞれの授業科目は、当該授業科目がカリキュラム・マップにおける位置付けを踏まえて、当該授業科目において学生に身につけさせる学修目標(Learning Goals)および学修目的(Learning Objectives)を確実に学生が習得するようにシラバスを設計し、当該授業科目を運営するものとする。
- 全ての授業科目は、APUの多文化環境を教育に十分に活用して、双方向かつ国際学生・国内学生 が協働する「多文化協働学修」を追求する。
- 授業科目を担当する教員は、授業評価アンケート、成績評価問い合わせ、補講など、授業科目の 運営に関して定められた諸制度を遵守しなければならない。
学生受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
大学院
立命館アジア太平洋大学(APU)の基本理念「自由・平和・ヒューマニティ」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」に共感し、世界から集う学生とともに学び、異なる文化と価値観の違いを認めて理解し合い、多文化・多言語キャンパスからなる大学コミュニティで積極的に交流し、相互の学びに貢献する意思を持った学生を求める。
このような学びを行うためにAPUに入学する大学院学生には、以下の資質・能力などを有することを求める。
- 1. それぞれの研究科・専攻における高度な学修に必要な専門知識とグローバルな視点
- 2. 分析力、洞察力、課題解決能力
- 3. 学修・研究活動に必要な英語能力
- 4. 多文化教育環境を十分に活用し「多文化協働学修」に寄与する意欲と資質・能力
経営管理研究科
- 1.グローバル社会における企業やその他組織に関する経営上の諸課題の解決への高い水準の関心
- 2.高い社会的責任を自覚し、総合的マネジメント人材またはインクルーシブ・リーダーとして、革新的な発想でアジア太平洋地域を中心に世界の持続的発展に貢献する強い意欲
- 3.3年以上の業務経験による、分析力、洞察力、課題解決能力
大学院共通
入学者選抜においては、上記の知識、資質・能力、意欲について、研究計画、筆記試験、面接試験、成績証明書等により多角的に審査し、APU における学びに適した大学院学生を受け入れる。